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【カウンセリングはじめの一歩】初回面接のはじめの一言について

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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一緒に考える枠組みを作る

どうやって「一緒に考える」枠組みをくくっていくのか? カウンセリングが始まるときの最初にすることは2つあります。

①ねぎらい

まずここに来られたことへのねぎらいです。 「今日は暑かったですね」でも「道はわかりにくくなかったですか?」でも、その状況に合う言葉で、できればその人にフィットしそうな言葉を見つけて、一言ねぎらいの言葉をかけることで、少しでも「来てよかったな」とホッとしていただければ、それだけでカウンセリングのその後のプロセスに希望が持てるかと思います。

②スターティングクエスチョン

ねぎらいを伝えてから「今回ここでお話したいことってどんなことですか?」とできるだけ聞くようにしています。 ほかにも「今現在お困りのことや、解決したいことってなんですか?」と聞くこともありますし、スクールカウンセリングなどで、すでに来談の目的が明らかな場合は「◯◯のことで相談に来られたと伺っていますが?」といったような尋ね方になったりしますが、大事なのは「今回の私とあなたの一緒にいるこの場、この時間は、どんなことをする場、時間にしましょうか?」という問いかけが、なんらかの形で伝わることだと思います。

前提の提示

この「今現在お困りのことや、解決したいことってなんですか?」って聞き方には、いくつかの意味が内包されています。 ①「あなたは困っている人」「私は解決する人」という関係性の規定 ②「あなたは困っていて、それを解決したいと思っている(解決したいという意志がある)」というこちらの前提の提示 ③「私はあなたの困っていることを解決しようとする姿勢を持っていますよ」という意志の提示 こういった援助関係の枠組みを一言で提示することができるので、今現在困っていてどうにかしたいと思っている人にとっては、この入り方は自然で「実は・・・」と安心して話しだすことができるかもしれません。  

注意点

ただ「あなたは問題を抱えているよ」「私助ける人、あなた助けられる人」という枠組みの安易な提示は ・自分自身は困っていないと感じているのに、何かの圧力でカウンセリングの場に来ることになってしまった人 ・自分の中で今困っていることが何なのか?そもそもこのカウンセリングに来ることに意味があるのか?と考えながら来談した人 にとっては「ひどく窮屈で」「押し付けられ」「気取っていて」「馬鹿にされている」ような気がする一言かもしれません。  

事前情報がある場合

「◯◯のことで相談に来られたと伺っていますが?」という聞き方には「本当に今のあなたはそれでOK?」「ほかに何か話したいことがあるんじゃないの?」「この情報ほんとうに正しいのかな?」っていうニュアンスが込められています。 相手が「そうなんです!」と勢い良く話し始めれば、そのまま話の流れに沿って聞いていけばいいですよね。 もしも、相手が曖昧な反応をした時には(少々野暮な聞き方になっても)先ほどのニュアンスの部分を言葉にして尋ねることが出来ます。 「事前に聞いた情報は、それはそれとして、今のあなたはどんなことを目的として今ここに居るんですか?」 という問いかけが出来ることができればいいと思います。

まとめ

カウンセリングに来られる方は、実際に来る決断をするまで、インターネットで調べたり、本当に必要なことか考えたり、道を確認したりといった事も含め、カウンセリングにたどり着くまでが、そもそも大変なことなのです。 カウンセリングでは実際に話を聞かなければわからないこともありますが、お会いする前に想像することで、その大変さをイメージしたり考えることが出来ることもあります。 よく状況を見てねぎらいを繰り返していくことで、ねぎらいの精度は上がっていくと思いますし、逆に考えなしにしていれば、どんどん陳腐なルーティーンになっていくかと思います。 繰り返すことほど、よく考えて精度を上げることで、相談に来た方の支援がスムーズになっていくことでしょう。  

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