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【学校で活用するブリーフセラピー】スプリッティングを使って指導しつつの絆作り

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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物事を分けて考える・・・スプリッティング

スクールカウンセリングをしていると、ブリーフセラピーでいう(精神分析のとはまた別ですよ)スプリッティング、という考え方が色んな場面で役に立ちます。   例えば、生徒が指導をしなければならない「その学校の教育として良くないこと(世間的にはそう悪いことではない)」をしたときなんかに。   「生徒への指導」を「それは良くないこであるとの判断基準の伝達」と「その生徒の成長に寄与する動機付け」に分け、そのための具体的方法を、指導を行う教師に提案してみたりします。   狙いは「指導をすることで子どもと教師が繋がっていける、信頼関係を結べる」というところ。   「それは教師の仕事であってSCの仕事ではない」という声も聞こえてくる気がしますが   特別な指導が必用な児童生徒の行動というのは、どこかでその人の抱えている言葉にならない苦悩や葛藤の表出やサインだったりもします。   学校の中、あるいは生活全般で何らかのリスクを背負っている可能性があります。   のでSCの耳に入ってきた時点で、そこに関わった教師が「ちょっとこれ普通にやったらまずいかも?」って教師の感覚が働いてる場合が多いので   「安全を確保する線引き」と「セーフティーネットとしての関係性構築」という文脈   で介入することにしています  

生徒指導的な介入の副作用

学校が「荒れる」ことへの危機感が高い学校、または教師は、当たり前のことですが「生徒指導的な観点」で物事を見がちになります。   それが学校の中で効果的に作用することもあれば、その余波で見えないところでダメージを受ける子どもや、学校として機能低下する部分も実はあったりするんです。   さすがにそういう人は減ってきていると感じるんですが「厳しい指導をすることで、どれだけ間違ったことをしたのか思い知らさねばならない」というあたかも正義の鉄槌を下すような論調は、まだ生きているんですよね。 ある出来事について、「指導しなければいけない適切な量」を超えた、指導をした場合。   その溢れ出た「おつり」の部分は、指導した当事者に分かる形では跳ね返らず、指導された生徒が教師や大人全般への不信感を持ったり、それを間近で見ていた生徒がその先生と関わることができなくなったり、保護者の学校不信を煽ったり。   いざというとき、その子がピンチになって、教師や学校が関わるときに必要な絆が薄くなってしまうということです。  

教師の「子供の成長に寄与したい」を引き出す

児童生徒が勉強がつまらなくて、友達関係も上手く行かず、そういった辛さがあるから無意識の表現や自助努力として、学校側から見た問題行動を起こしてしまい、そこでさらに一方的な(と感じられるような)指導で、本来なら理解し助けてくれるはずの教師との絆が切れたら学校に来る理由が無くなります。   教師というものは(問答無用で怒鳴りつける人であっても)根本的には子どもの成長に寄与したい、と思っている方々の集まりだと思います。   なので、スプリッティングを使って、指導の中に「成長に寄与する介入」を盛り込むと「それ採用!」ってなることがけっこうあります。   学校文化の中の「生徒への否定的介入」の中に、どうやって「肯定的」な要素を組み込むか、ってことで喧嘩したり干されたり、いいなりになったり、ってこともありますが、そういう時こそスプリッティングを使おう!と思います。   吉備国際大学の津川秀夫先生が合気道をメタファーにして「ペーシングとリーディング(合わせとずらし)」についてお話をしてくださっています。   学校臨床という多職種との協働の場でこそ、この「合わせと(部分的)ずらし」が効果的で、ずらしを行うためには、学校にかかわるみんなの頭の中に固定されてしまっている概念の「分割(スプリッティング)」が必須と感じています。

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