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【公認心理師資格試験対策講座】④心理に関する支援を要する者等の安全の確保その2 「警告義務」について理解しましょう!

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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④心理に関する支援を要する者等の安全の確保その1 「注意の標準」について理解しましょう!の続き・・・

 

Ⅱ|自傷・他害の明確で切迫した危険への対応

自身あるいは他者の生命に関する明確かつ切迫した危機が存在する状況では、法的な守秘義務を超えて、生命の危機に瀕する可能性のある人や、その人に知らせることが出来る家族などの親しい人間に警告、または警察に通告すること以外にも、その状況で合理的にできることはなんでもやると。

 

この警告義務は、アメリカでタラソフさんという女性を殺すと、患者からの予告を精神科医が聞いていたのに、その精神科医がタラソフさん本人や家族に警告を行わず、結果としてタラソフさんが殺されてしまったことに端を発しています。

 

保護義務は、警告にとどまらず、犠牲者となりうる人を積極的に保護するもので、自殺についても適用される。

この保護義務が発生する状況について・・・

①当事者間に特別の信頼に裏付けられた関係が存在する状況

②犠牲者となりうる人が特定できる

③明確で切迫した危険が存在する、また、その危険が予測できる場合

こういった場合は保護義務を履行する必要があると。

 

ここで難しいのは③の明確で切迫した危険が存在する、ということについての判断なのですが、これこそ心理アセスメントが重要な役割をはたすことでしょう。

公認心理師の義務

カウンセリングの中だけではなく、医師や多職種との連携の中で、そもそも危険なことが起こる状況を作らない、リスクを判断し、心理的援助を集中的に行う、行った事柄についての明確な記録といったことが、公認心理師には求められています。

 

*この記事は主に「公認心理師現任者講習テキスト」の内容をまとめて書かれています。

 

タラソフ原則(Tarasoff rule) は、1976年、米国カリフォルニア州最高裁の判決に基づくもので、アメリカの精神科医療における「原則」として知られているものである。
「タラソフ」とは、タチアナ・タラソフ Tatiana Tarasoffを指す。彼女は殺人事件の犠牲者である。
タラソフを殺害した男、プロセンジ・ポダー Prosenjit Podderは、当時、精神科に通院していた。彼は診察室で治療者(Dr. Moore)に対し、自分はタラソフを銃で撃つ、と宣言した。Dr. Mooreはこのことをタラソフに知らせなかった。後日、ポダーは宣言の通りタラソフを殺害した。
そしてタラソフの両親が訴訟を起こした。ポダーがタラソフを殺害する可能性があることを知りながら、タラソフに知らせなかったことについて、Dr. Mooreをはじめとする関係者を訴えたのである。

Dr林こころと脳の相談室より引用させていただきました。

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