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なんであのときピッピの会を始めたのか?

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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臨床心理士になると決めたところで、合気道も本気で4年生の11月までやることを決めていたので、大学院受験をするためには留年するしかないな、ということで、実は僕の中では早々と留年が決まっていました。

大学院受験にまつわるあれこれ

ちなみに大学院受験をするといってたくさんの授業に出ていたものの、毎日眠っていた習慣は変わらず相変わらずに眠りまくっていました。

「勉強をしようとすると眠くなって寝てしまう」

これは僕が長年積み重ねてきた習慣であり、生きてきたあかしであるので仕方がありません。

仕方がないので、こたつの周りに過去問を分野ごとに並べて勉強し、飽きたら違う分野に切り替え、眠くなったらそのままこたつで眠り、目が覚めたらそのまま目の前にある分野を勉強し、眠くなったら眠る、というのを30分刻みで繰り返すという驚異の勉強法を編み出しました。

泊りに来ていた先輩が言うには、朝こたつでムクリと目を覚まして体を起こし、そのままこたつの上に開かれている過去問の続きをやり、しばらくするとまた寝ている、の繰り返しだったそうです。

昼間は学校に行って授業を受け、夕方になると道場に行って乱取りだけ参加してスッキリして道場横の自宅に帰り、隣の隣に住む後輩から借りたスラムダンクやめぞん一刻を読みながら勉強しつつ寝つつという楽しい生活をしていました。

この頃は部活からのプレッシャーから解放され、寮を出たために生まれて初めての一人暮らし、留年したはずが意外と後輩たちと気が合って、毎日楽しい暮らしをしていました。

ある日、金山君という後輩が電話をかけてきてくれて、何事かと思ったら、「受けるって言ってた静岡大学の大学院の願書の締め切りが近いけど書きましたか?」という話でした。

そもそも願書も届いておらずびっくり!と伝えると「僕は受けないんで僕のを使ってください」とわざわざ願書を持ってきてくれて、大いに感謝しつつ、慌てて書き始めたものの全然日がなくて、新幹線の中でも願書と履歴書を書きつつ、大学の構内に研修で知り合って「静大受けたらいいじゃーん!」と軽いテイストで誘ってくれた院生の方にハサミとノリをもって「あたしは時給高いんだからね!」とか言われつつスタンバってもらっていて、講義室で履歴書に証明写真を張ってギリギリ教務課に提出したのが締め切りの30分前。

すべての力を出し切った感覚がすごくて、とにかく願書を提出できたという奇跡に「もう落ちても悔いはない」と思いつつ、合気道部の練習を見学して静岡の実家に久々に帰省して「いやーなんか願書が届かなくってさ~」とことの顛末を話していると、両親が神妙な顔をして「ちょっとそこに座りなさい」と。

「何々??」と思っていると「あのな、実は願書は家に届いていたけど送らなかったんだ」との父の言葉に「なんで??え??意味が分からんのやけど??」と尋ねると。

「お前勉強もせずに合気道ばかりしていて、静岡大学なんて受かるわけないだろ?だからお母さんと話をして、今年受けてあまりにも悪い点数だと心証が悪いだろうから、今年は受けるのをやめておいたらいいと思って送らなかったんだ」

とのことでした。

びっくりしすぎて、どこに突っ込んでいいのかわからなくて

まあ静岡大学、地元ではいい大学なんです。

なので僕のことをよく知っている両親が入れるわけがないという判断は、そういう意味ではおおむね正しいのですが「そーいうことじゃないでしょ!」と。

「あ、そもそも実家に届くようになっていた時点で、俺は親にまだまだ依存してたな」ということと「親も人間だから間違うもんだな」ということを実感した夏でした。

受験はなぜか7科目くらいあって、訳が分からないと思いつつも書いて、スーツで行ったのですが意外とみんなラフな普段着で受けていて、「あれ?こーいうもんなの?」と翌日の面接に普段着で行ったところ、(当然ですが)みんなスーツを着ていて「やっちまった!」という感じでその言い訳ばかり考えて面接に臨みましたが、とくに突っ込まれず、結果もなぜか合格していました。

ミラクル起こりすぎてすべての人が「おめでとう」じゃなくて「ウソでしょ・・・」と僕も含めて呆然としていました。

まさかの大学院への入学

受験したのは臨床心理学ではなく教育学研究科の教育心理専攻でしたが、まあとにもかくにも奇跡が起こって入れたので、教育心理学も勉強になるはずと思い入学しました。

入ってみると当然ながら臨床心理学を教える先生は一人もおらず、今まで臨床心理士以外の心理学の先生に会ったことがなかったので、まったく違う雰囲気の大学院に驚きと戸惑いを感じていましたし、それはたぶん先生方にとっても同じことだったでしょう。

大学院の勉強はいいとして、とにかく臨床のトレーニングになることをしなければ無為に二年間を過ごすことになってしまうと焦っていたのですが、ここで静岡県の児童相談所が国立中央青年の家との共催で行っている不登校キャンプの存在を知り、ボランティアとして参加することにしました。

また、当時の僕の通っていた大学院には、心理相談コースなるものがあったのにもかかわらず、臨床心理士の資格を持つ教員が一人もおらず、実験心理、教育心理学中心のカリキュラムが組まれていたので、カウンセラーになろうとして入学したのに、カウンセリングの勉強が全く出来ないことに困惑している学生がたくさんいました。

ピッピの会発足!

同じ悩みを抱えていた当時修士二年生の先輩が、発達心理学やSSTを教えてくれていた渡辺弥生先生に相談をして作られたのが、発達心理臨床研究会、通称ピッピの会でした。

学生たちの不満が集まって、こういう主体的な会が発足されるというのは面白いですよね。

内容としては学生が自分の関心のあるテーマを調べてレジュメにして発表するだけというシンプルなもので、本当の意味で勉強になったかどうかはさておき、何も知らない学部生から適応指導教室や心の相談員で働いている大学院生まで入り乱れてワイワイと話し合う会の雰囲気は本当にいいものでした。

弥生先生はとても優しくおおらかで、何か意見や問いが出ても「そ~だね~?こうしたらどうかな??ほかの皆さんは何か意見ある?」という感じでホンワカと後ろで支えていてくれたのも、そのいい雰囲気が作り出される要因だったかと思います。

二年目からは僕が名ばかりの代表を任されていよいよ混迷の度合いを深めていくことになるかと思いきや、当然しっかり者の次期代表の後輩が実質的なことをやってくれて、なんとかその子にバトンを渡すことが出来ました。

得たのは知識ではなく・・・

その翌年を経て、LEGOと名前を変えて活動は続いていったようですが、そのころのメンバーは、まったくと言っていいほど大学院時代に、大学での心理臨床のトレーニングを受けていなかったにもかかわらず、現在はそれぞれ高度な技能をもって心理臨床の場面で活躍しています。

僕らは臨床心理学の知識や技能を大学院時代に得ることは少なかったですが、同時にそれは「意味が分からずともやらされる体験」をせずに、「主体的に学びたいことに関わるという体験」をしたということなのかもしれません。

続きはこちら。

なんであのとき修士論文じゃなくて不登校キャンプのボランティアをしていたのか?

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