かけい臨床心理相談室

【不登校】心のエネルギーと命のわがままさ

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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成長や活動には心のエネルギーが必要

人はだれも、自分のしたいことをしようとするものであるし、自分のなりたいように成長していく力を生まれながらにして持っていると僕は考えています。

そして、人が自分がなりたいように成長していくためには、そのための燃料となる眼に見えない心のエネルギーが必要で、それは日々身体の中で生産され、そして活動や成長することに費やされて消費されていくものだと考えています。

不登校の生徒は、本来自らの活動や成長のために使われるはずのエネルギーが、環境に適応するための我慢に使われてしまい、さらに補給が追いつかずに枯渇している状態というように考えることが出来ます。

不登校支援の方法として、まず最初にやるべきことは、エネルギーを消耗させる元になっているものを特定して排除すること、もう一つはエネルギーを回復する資源となるものを特定し、カラカラになっている心に、1日すぎるごとに少しずつのエネルギーが溜まる状況を作ることです。

生きていくためには命のわがままさが必要

そんなに甘やかして良いのだろうか?という声を聞くこともありますが、傷ついて歩けなくなっている旅人に対して、休む場所と食料を与えずに、砂漠に放り出すようなことを、なぜ大事な自分自身の子どもにする必要があるのでしょうか。そこには子どもは甘やかすとどこまでも甘えてしまう、楽な方に楽な方に進んでいってしまう、という発想の前提があるような気がします。

生まれてから何不自由なく自分の思いが全て叶うように暮らしているような、わがままな子どもについてイメージしているのかもしれません。

実際には不登校になっている子どもの多くは、牢獄のような精神の不自由の中に身を置き、それでもただそこに存在し続けることを目標にその場で踏ん張り続けて、動けなくなってしまうまで誰にもSOSを出せずに消耗仕切ってしまう人たちなので、傷さえ癒えれば、勝手に動き出して行く人たちでもあります。

逆に言えば、家族やある一定の心を許した範囲以外の他者に対して、わがままが全く言えないことが問題ですらあるともいえます。

不登校支援の一つの目標として、誰もが持っているはずのいのちのワガママさが、他者との関わりの中で「ほどほど」に発揮されるようになることが挙げられています。(僕の中でですが)

まず最初にエネルギーがマイナスになる関わりを断つこと、次にエネルギーがプラスになる関わりを探すこと、葛藤を見守りつつ、自分自身で自分の生き方や行動を選べるように支えること、の順番で回復をサポートしていければと考えています。

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