ERPがうまくいかないあなたへ。「もっと頑張る」より先に必要なもの/認知行動療法による強迫症の治療について

■ 結論

  • ERP(曝露反応妨害法)がうまくいかないのは、意志が弱いからとは限りません。
  • 自分を責めながらERPを続けると、不安がさらに強くなることがあります。
  • セルフコンパッションはERPの代わりではなく、ERPを続けられる心の土台になります。
  • 目指すのは「症状がなくなること」ではなく、「自分らしい人生を歩むこと」です。

ERPを頑張っているのに、なかなか楽にならない…

強迫症状で悩んでいる方の中には、ERP(曝露反応妨害法)に取り組んでいるにもかかわらず、

「うまくいかない」

「怖くて続けられない」

「また儀式をしてしまった」

と、自分を責めてしまう方が少なくありません。

ERPは現在もっとも効果が期待されている治療法の一つです。

しかし、ERPが難しい理由は「根性が足りない」からではありません。

実は、その前に見直したいことがあります。


ERPが難しくなる本当の理由

ERPでは、不安を感じながらも確認や儀式をしない練習を行います。

当然、とても勇気が必要です。

ところが、多くの方はERPそのものよりも、

自分への厳しい言葉

に苦しめられています。

「またできなかった。」

「なんで自分はこんなこともできないんだ。」

「もっと頑張らないと。」

このような自己批判は、一見すると自分を成長させるように思えるかもしれません。

しかし、実際には脳に

「今は危険な状況だ」

というサインを送り続けてしまいます。

すると、不安はさらに強くなり、ERPはますます苦しくなってしまうことがあります。


自己批判は敵ではありません

ここで大切なのは、

自己批判を悪者にしないことです。

多くの場合、

自己批判は、

「失敗しないように」

「嫌われないように」

「傷つかないように」

あなたを守ろうとして身についた反応です。

つまり、

責める声の奥には、

「大切なものを守りたい」

という願いがあります。


セルフコンパッションは甘えではありません

セルフコンパッションとは、

「自分に甘くすること」

ではありません。

苦しんでいる自分に気づき、

「怖いよね。」

「ここまでよく頑張ってきたね。」

「一緒に次の一歩を考えよう。」

と、自分を支える姿勢です。

ERPをやめるためではなく、

ERPを続けられる心を育てること。

それがセルフコンパッションです。


勇気は、優しさの上に育つ

私は、

勇気は自分を責めることから育つものではないと考えています。

安心できる土台があるから、

人は怖さを抱えながらでも挑戦できます。

子どもも、

スポーツ選手も、

大人も、

同じではないでしょうか。

優しさは、挑戦を妨げるものではありません。

むしろ、

挑戦を支える土台

なのです。


目指すのは「症状がなくなること」ではありません

ERPも、

セルフコンパッションも、

ACTも、

解決志向アプローチも、

最終的な目的は同じです。

それは、

「あなたらしい人生を歩むこと」

です。

症状がゼロになることだけを目標にすると、

人生は症状中心になってしまいます。

そうではなく、

大切な人との時間、

仕事、

趣味、

挑戦、

笑顔。

そんな人生を少しずつ取り戻していくこと。

そのためにERPもあり、セルフコンパッションもあるのだと思います。


まとめ

  • ERPが難しいのは意志が弱いからとは限りません。
  • 自己批判はあなたを守ろうとしてきた反応です。
  • セルフコンパッションはERPをやめるためではなく、続けるための土台になります。
  • 目指すのは症状の消失ではなく、自分らしい人生です。

天白こころとからだのケアセンターでは

当センターでは、

ERPだけではなく、

セルフコンパッションや解決志向アプローチも組み合わせながら、

「症状を減らすこと」だけでなく、

その人らしい人生を取り戻すこと

を大切にしています。

もし、

「ERPを頑張っているのに苦しい」

「自分を責めることがやめられない」

そんな思いがある方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
https://docs.google.com/forms/d/1FZmLw_s_41XckUmfIKwrcADrfYZioEEaPkMP7xGViYo/edit?usp=drivesdk

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