子どもの「ゲーム買って」にどう答える?|受容と許容、見守りのバランスの考え方

■ 結論

  • 子どもの願いは小さく見えても、本人にとっては切実なことがある
  • 気持ちは受け止めつつ、行動や条件は現実に照らして一緒に考えることが大切
  • 「OKかNOか」の二択ではなく、その間にある対話を重ねることが関係を守る
  • 判断の前に関心を向けることで、見守りの中に現実的な調整が生まれる

大切なのは結論を急ぐことではなく、関係を保ちながら対話を重ね、その中で現実とのバランスを見つけていくことです

「お願いだから、ゲーム買ってほしい」
「ダメ。そんなものは時間のムダ」

こうしたやり取りは、多くのご家庭で一度は経験があるのではないでしょうか。

子どもの願いに対して、どこまで応じていいのか。
断るべきなのか、認めるべきなのか。

不登校やゲームの問題があると、なおさら判断は難しくなります。

このとき、単純に「OKかNOか」で考えてしまうと、関係がこじれてしまうこともあります。

この記事では、子どもの願いにどう向き合うかを、「受容」と「許容」、そして見守りの視点から整理していきます。

■ 子どもの「ほしい」は小さくないことがある

子どもの「ほしい」は、ときに大人が思う以上に切実です。

もちろん、何でも買い与えることがよいという話ではありません。
ただ、その願いを言葉にしてくる瞬間には、子どもの中で何かが動いていることがあります。

だからこそ、すぐに判断するのではなく、一度立ち止まってみる。
その姿勢が、関係を守ることにつながる場合があります。

■ 「受容すれど許容せず」という考え方

「受容すれど許容せず」という言葉があります。

これは、子どもの気持ちは受け止めるが、何でも許可するわけではない、という考え方です。

気持ちはしっかり受け止める。
その上で、行動や条件については現実に照らして一緒に考える。

この二つを同時に行うという発想です。

カウンセリングでも、ゲームやタブレットの扱いについてはよく相談を受けますが、多くの場合「OKかNOか」の二択で考えられがちです。

ただ実際には、その間にさまざまな調整の余地があります。

■ 「しょうもない願い」で終わらせない

ゲームや漫画、課金アイテムなど、大人から見ると軽く見えてしまう願いもあります。

けれど子どもにとっては、その願いが小さくないことがあります。

伝え方によっては、

自分の好きなものは否定される
言っても分かってもらえない

という感覚として残ることがあります。

そうなると、願いを話すこと自体をやめてしまうこともあります。

これは、親子関係にとって大きな損失になります。

■ 関心に関心を向けると見えてくるもの

子どものエネルギーや自尊感情の回復には、「子どもの関心に関心を向ける」ことが役立つ場合があります。

「それ、どんなものなの?」
「何ができるの?」
「それがあると何がよさそう?」

こうした問いは、問い詰めるものではなく、「教えてもらう」姿勢です。

すると、表面的には物欲に見えたものの奥に、

夜の不安を紛らわせたい
友達とのつながりがほしい
自分の世界で達成感を得たい

といった別の願いが見えてくることがあります。

■ 判断の前に、順番を整える

親はどうしても「良いか悪いか」から判断しがちです。

ただ、その前に一度、協力者として関わることを考えてみる。

まずは話を聞く。
情報を集める。
その上で、現実的な条件を一緒に検討する。

この順番が、対話を生みやすくします。

「OK」と「NO」の間には多くの選択肢があり、その中に関係を良くしていくヒントが含まれていることがあります。

■ チェックポイント

  • 子どもの話を最後まで聞けていないと感じる
  • すぐに「ダメ」と言ってしまうことが増えている
  • 子どもが願いをあまり話さなくなっている
  • 会話が減っていると感じる

いくつか当てはまる場合は、判断より先に関係の整え方を見直すタイミングかもしれません。

■ まとめ

子どもの願いにどう応じるかは、簡単に答えが出るものではありません。

大切なのは、すぐに結論を出すことではなく、
関係を保ちながら対話を重ねることです。

気持ちを受け止めることと、現実を一緒に考えること。
その両方を行き来する中で、バランスが見えてくることがあります。

■ よくある質問(FAQ)

Q. 子どもがゲームを欲しがるときは買ってあげた方がいいですか?

A. 一概に買うかどうかで決めるのではなく、まずはその理由や背景を一緒に整理することが大切です。その上で現実的な条件を考えていくと判断しやすくなります。

Q. 子どもの願いを受け入れると甘やかしになりますか?

A. 気持ちを受け止めることと、行動をすべて許可することは別のものです。受容と許容を分けて考えることで、関係を保ちながら調整することができます。

Q. 「ダメ」と言うと関係が悪くなりますか?

A. 言い方や順番によって影響は変わります。いきなり否定するよりも、まず関心を向けた上で話し合う方が、関係は保たれやすくなります。

Q. 見守るとは何も言わないことですか?

A. 見守りは何もしないことではなく、関係を保ちながら関わり続けることです。対話の中で調整していく姿勢が含まれます。

※見守りと放置の違いや関係の整え方については、こちらの記事も参考になります

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私たちは、一般的な正解を押しつけるのではなく、今の状況に合った考え方や関わり方を一緒に整理していきます。

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