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コンステレーションとは何か ― ユング心理学から考える「意味のある偶然」

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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ユング心理学には「コンステレーション(constellation)」という言葉があります。

河合隼雄先生も晩年はコンステレーションについて、かなり力を入れて言及していたようにも覚えています。

僕自身は、いろいろな方法で、カウンセリングをやっているのですが、家族療法やトラウマケアをやっていても、実は心の奥ではこのコンステレーションということを常に感じながらカウンセリングをやっているなあと思います。

少しイメージしやすい例で考えてみましょう。

夜空を見上げると、私たちは星座を見ることができます。

オリオン座や北斗七星など、星と星を線でつないで形を見出しています。

しかし実際の宇宙空間では、これらの星は互いにかなり離れた場所にあります。

物理的に隣り合っているわけではありません。

けれども、地球上のある一点から見ると、あたかも星が隣り合っているように見える。

そしてそれらをつないでいくと、一つの星座のような形が見えてきます。

ユングが言う「コンステレーション」という考え方は、この星座のイメージにとてもよく似ています。

一見バラバラの出来事が、ある配置をつくる

日常の出来事を見ていると、さまざまなことが起こります。

例えば

・たまたま誰かの話を聞いた

・偶然同じテーマの話題が続いた

・別々の場面で似たような出来事が起こった

こうした出来事は、それぞれ単独で見るとただの偶然のように見えます。

Aが起きて、その後にBが起きたとしても、

そこに直接の因果関係があるとは限りません。

しかし、ある視点から眺めてみると、

それらの出来事が一つの配置を作っているように見えることがあります。

まるで夜空の星が星座の形を作るように、一見バラバラの出来事が、ある意味のまとまりとして見えてくる。

ユング心理学では、このように心の中のイメージやテーマが活性化し、周囲の出来事がそのテーマに沿って「配置されて見えてくる」状態をコンステレーション(布置)と呼びます。

シンクロニシティとの関係

この考え方は、ユングが提唱したシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)とも関係しています。

シンクロニシティとは、因果関係では説明できないけれど、意味としては深く結びついている出来事が同時に起こることを指します。

例えば、

あるテーマについて考えていたときに、同じテーマの話を偶然耳にする

ある人のことを思い出したら、その人から連絡が来る

といったような経験です。

こうした出来事は、単なる偶然として片付けることもできます。

しかし、そこに何かの意味や流れを感じることもあります。

コンステレーションという考え方は、こうした出来事を星座のように配置として眺める視点とも言えるでしょう。

カウンセリングの中で見えてくる流れ

カウンセリングをしていると、ときどき興味深いことが起こります。

例えば、あるクライエントが抱えているテーマに関係する出来事が、短い期間の中で続けて起こることがあります。

一つひとつの出来事は偶然のように見えるのですが、少し引いた視点から見てみると、

「今、この人の人生の中で、あるテーマが動き始めているのではないか」

と思えるような流れが見えてくることがあります。

それはまるで、夜空の星が並んで星座が浮かび上がるような感じです。

困りごとの中にある「次の課題」

こうした視点で出来事を眺めてみると、困りごとの見え方が少し変わってくることがあります。

一見すると問題のように見える出来事も、「今困ったことが起こっているけど、これって自分がが取り組むテーマが浮かび上がっているのではないか」と考えることができるからです。

例えば、

困りごととしてしか見えなかったものが=今の自分が乗り越えるべき課題の出現

として理解することもできるわけです。

見え方が変わっただけでも、そこに取り組む気持ちって変わってきますよね。

このように出来事の配置を読み取ることで、今どんなテーマが動いているのか、どこに変化のポイントがあるのかが見えてくることがあります。

星座を見るように人生を見る

夜空の星は、実際には遠く離れた場所にあります。

それでも私たちは、そこに星座の形を見出します。

同じように、人生の出来事も一つひとつは偶然のように見えるかもしれません。

しかし、それらを少し引いた視点から眺めてみると、そこに何かの流れや意味の配置が見えてくることがあります。

ユング心理学の「コンステレーション」という考え方は、そうした出来事の配置を読み取るための一つの視点だと言えるでしょう。

カウンセリングの中でも、ときどき「星座」のような「型」や「流れ」が見えてくることがあります。

その流れに沿う形で、現状を理解したり、介入提案をすることで、非常に抵抗が少なく、事態がちゃんと進行していくなと感じております。

 

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