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SCが学校で助言するときに気をつけること

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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学校理解に基づいた助言

学校でSCが教師に助言をする場合は、心理学の専門性だけでなく、学校理解に基づいたものでないと、その助言はほとんど機能しません。

学校理解に基づくということは、その学校での先生方のこれまでの対処や支援の方向性、気持ちを理解しようと取り組むこと。心のケアだけでなく、児童生徒の課題解決や成長を目指す目標設定の仕方などが含まれます。

心理学に基づくケースについての助言は「理屈としては正しい助言だが、現状には合っていないので実行できない」ということになりやすい。つまりは正しいけど現場では役に立たない助言とな理がちなんです。

もちろん、心理学の専門性に基づくケース理解は重要ですが、それを助言として口に出す前に、「この学校現場のケースへの理解はどんなものなのだろう?今現場でやれていること、児童生徒の成長に役立っていること、そこに関わる先生方の気持ちはどんなものなのだろう?」と関心を持って話を聞き、理解を深めることが必要ですよね。

エンパワメントできる助言

もう一つ、助言の中に児童生徒のみならず、彼ら彼女らを支える教師や保護者がエンパワメントされる発想や文脈を取り入れる必要もあります。

基本的に「助言」というのは今の在り方への否定なので、そこを踏まえない助言は相手のやる気や機能を損なってしまうことになりがちだからです。

また、助言というものは、するものとされるものの関係性如何によって上手くいったり上手くいかなかったり。つまり、信頼関係の良し悪しで伝わり方が変わってきます。

だから日頃から良い関係を積み上げておくようにというのはその通りなのですが、ここはやはり協働的な関係の積み上げ方について考えていきたいです。

協働については改めて書かせていただけたらと思います。

 

【視聴レポ】協働、はじめの一歩 ’赤鼻の先生’ 打ち合わせ対談①

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