解決志向で行こう!

「無駄な努力をしない」身体技法と解決志向について 身体技法家の曽根彰さん登場

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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前回に記事で紹介させていただいた身体技法研究家の曽根彰さん(プロフィールはこちら)に、ブログを見ていただいたところ、丁寧な解説のお返事をいただきましたので紹介したいと思います。

 

【古武術と心理臨床】無駄な頑張りをしないことで力を引き出す

 

曽根さん
ご紹介いただきありがとうございます!^^ とてもおもしろい記事ですね。

 

こちらこそ!ありがとうございます。

 

できない段階とできた後との明確な隔たり

曽根さん
このテーマはなかなかに難しくて、僕が臨床心理について語れるかはわからないので率直に武術的(身体的)な観点で言うと、(手刀の攻防のトピックでは)「できない段階」と「できた後」では明確な隔たりがあり、「できない段階」では一切完成形のイメージをしていないんです。

 

できない段階だとそもそも完成形がイメージできないってこと??

 

曽根さん
これは「できる」から完成形がカラダの中にあるのであって、今自分ができないことの完成形を勝手にイメージしてるわけではないんです。

 

なるほど

 

曽根さん
それは「知らないこと」なので、それをイメージで作りだそうとしてしまうと、ありもしない「理想(空想)」に自分が縛られてしまうことになりかねません。なので、僕や甲野先生が大きな影響を受けた中国武術の「韓氏意拳(かんしいけん)」では、そのような「イメージ(意念)」を用いた練習法を禁じています。

 

理想(空想)に縛られてしまう??

 

努力したからできるわけではない

曽根さん
「努力」との関係ですが、僕があれを「できない」ところから「できる」ようになった間には一切「努力」は介在していないんです。 あの動きができるように練習したことはほとんどありません。あの動きを見た瞬間に「できる気がする」と思って試したらできたという感じです。

 

あ~それはわかる気がします。解決志向でも、「やらなければ」という段階や「やりたい」という段階ではなく「ああ、こうなってくよね」という必然的進行の段階にならないと、といいます。

 

ゴール・解決像・未来時間イメージの3つのレベル

①義務・必然(べき論のゴール、解決、未来)

②希望・夢・願望(~であればいいなぁ、でも・・・)

③必然的進行(当然そうなる。そうなっている)

 

「森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー」より

森俊夫・黒沢幸子著 ほんの森出版

努力の問題点は視野狭窄

曽根さん
僕が思う「努力」の問題点は(努力自体が悪いわけじゃなく)、視野が狭くなることだと思います。「努力」って「意識してがんばること」だと思われてるいるので、そこでできることなんて一つか二つの事柄くらいですよね。

 

曽根さん
だからカラダの動きも意識できる所だけに限られちゃって部分的な動きになっちゃうんです。

 

あ~なるほど、努力することで、そこの意識ばかりがいっちゃって、実際は解決しない、でも視野が狭くなってるからそこしか見れない、あるある。

 

曽根さん
それだったら「他にできそうなことをやってみる」とか、もっと「自分にとってよさそうなものを試してみる」方が成長は柔軟で、その人にとって良いペースになるんじゃないかと思うんです。少なくとも僕はそういう考えでやってます^^

 

そうですね。僕は裏口作戦とか搦手作戦とか言ってますけど、例えば暴力行為がひどいと、その暴力をなんとかしようと、そこに努力して指導しても、否定された感じがするとやはり暴力は止まらないみたいなとき、頑張ってるからみんなへとへとになってしまうんですよね。

 

なので、暴力のない時の接し方を変えてみよう。安心できる関りや、暴力じゃなくて言葉で気持ちを話せる時間を作ってみよう、みたいな、事件が起こっていないときの対応を考えるというのをやっています。只中にいると、やはり頑張るから視野が狭くなって、こういう発想が難しいのですけどね

 

努力なく、妄想なく、諦めもなく

曽根さん
だから、ムダな努力もしないし、変な妄想もしないし、かといって諦めもしない(良いものは積極的に探して、無駄なことはすぐ諦める 笑)という、いつも柔軟な感じです。

曽根さん
「仮に今より良くなるんだったらなんでもいいよね」くらいな感じで、何か一つ練習してできなくても全く気にしないレベルです。

そうそう、解決志向ブリーフセラピーにもこんな言葉があって。
解決志向ブリーフセラピーの基本理念
①うまくいっていることはそのままに。

②一度やってうまくいったのならもう一回やってみよう!

③うまくいかなかったなら、何でもいいから違うことをしよう!

 

 

あんまり無理して頑張らないけど、頑張ってうまくいかないことは無理してやらずに新しいことしていこうぜ、って考えなんですよね。やはりなんか似ているところがあるなあと感じます。

 

曽根彰さん、ありがとうございました!

 

 

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