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【子どもの主体性を育むために】見守りは高度な先回り

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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先回りについて

子育てにおいて、子供の安全を守ることや、大きな傷つきから心を守るために、先回りして危険を排除する事はとても大切なことです。子供の成長に合わせて、この先、周りであったり、直接危険を排除する機会を少しずつ減らしていくことが、子供の主体性を伸ばすためには必要なのですが、これはなかなか難しいことですよね。 しかも、思春期になるとSOSを出さなくなってくるからなお難しい。 先回りしない、手も出さないという事は、「放っておくこと」ですか?と言われることがよくあります。

手をだすー見守るー放っておく

手をだすー放っておく ではなく 手をだすー見守るー放っておく の中でどのポジションを取るのかを 柔軟に判断して行いくのが大事なんです。 ・SOSが出しやすい関係を作り続けること ・やってることは観察 ・気持ちには関心と関わりをもつ ・先まわりはしない つまり 「自分で決めたいんだったら、私はもう何も手助けしないよ」 ではなく 「あなたが決めたのだから自由にやってもOK、何か困ったことがあったら相談に乗るよ。でも○○のラインを過ぎたら手助けしたり、ストップをかけるけど、それでいいかな?」 ということです。

見守るは高度な先回り

これだって見方を変えれば先回りですよね。 広めに主体性を発揮できる空間をとっているだけで、実は手をだすー放っておくの間にあることなんです。 だけども、本人としては制限はかかっているけど、あまり圧迫感や押し付けられた感は無いのでは?と思います。なぜならば、自分で考えて取捨選択してトライ&エラーをする余地が残されているからですし。 自分の手の負えない状況になった場合でも援助が受けられる雰囲気を感じられる、チャレンジが肯定されるということです。 つまりこれは高度な先回りな訳です。 「手を出す」と「放っておく」の間に広めの「見守る」スペースを作ること、これが子どもの成長や回復にとても役立つことだと思っています。 併せてこちらの記事もどうぞ。 https://yurayura.org/2019/02/12/hutoukou-study/

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