かけい臨床心理相談室

「どこまでも下から目線!」リリー・フランキーさんが、不登校の当事者らと語り合います。

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リリーフランキーさんvs不登校当事者

 

リリー・フランキーさんが、不登校の当事者らと語り合います。

 

ひきこもり経験者リリー・フランキーが10代の当事者らに語った「生きづらさの理由」

 

もーほんとうに面白いんですが中でもすごく好きなやり取りはこちら。

 

それはハタチのネーチャンの悩み
当事者D(20代・女性):今日は本気で悩みをぶつけていいと言われているので、本当に悩んでいることをお聞きします。最近、バイト先で知り合った彼氏と別れました。

でも、そいつがすぐにバイト仲間の女性と付き合い始めたんです。それも私より体重が20キログラムぐらい重い女と!

リリー:「もうちょっと体が重いほうがいいな」と彼は思ったんだろうね。

当事者D:なんか私、妙に腹立たしくて、負けたくないと思って、彼に「私を大事にして!」と言ってしまったんです。

よりを戻したいわけじゃないし、そんなことを言うのも筋違いなんだけどワケがわからなくなってしまって……。

私の身になにが起きたんだと思いますか?

 

リリー:それはハタチのネーチャンの悩みです。不登校とはいっさい関係ありません。

一点思ったのは「大事にして」というのは本心じゃない気がします。

本当は「あんな奴、死ねばいい」とさえ思ったでしょう。それは心が健全な証です。

つまり、あなたは大丈夫! ということで、次の人どうぞ。

 

普通だったらこの悩みにどう返しますかね?

「それは辛かったですね」とか言うのかな??

でも引っかかるのは「私より体重が20キログラムぐらい重い女と!」の部分なんですよね。

「そもそも体重が20kg重いことが魅力的じゃない!って決めつけ・・・なんなん?」

とか思ってしまいますし、いやでもそこはこの話の中心じゃないのでスルーするしか無いな・・・でも気になる!とか思うのですが。

 

リリーさんは

『もうちょっと体が重いほうがいいな』と彼は思ったんだろうね」

と。

「体重20kgの差は魅力と関係ある」という、彼女の持っている『前提』にのっかりつつ、チクリとそこを皮肉っているこの返し方が素晴らしくて。

リリーフランキーさんの自由で不思議な感覚

演技のこともそうなんだけど、こういう自由な返しができるのは、そもそもリリーさん自身が、とんでもなくエネルギーがなく、自分で自分のことをどこまでも深く「クズ」だと思っていたこと、そういう自分自身を自分でじっくりと味わって自分のものにしていることと無関係ではないと思います。

 

情けなくて、とんでもなくダメで、現状に対して何も出来ない自分を持ち続けながら、それでも周りから見ればスルリと何かを飲み込み、淡々と生き続けるような、そんな「役」が出来るのは、どこかでその感覚を知っている、というか身の内に当たり前のものとして常に存在しているからなのでしょう。

 

その前提が身の内にあるというのは、とんでもなく苦しいことなのかもしれないけど、これまたとんでもなく自由なことなのかもしれない、と思います。

 

あ、不登校と関係ない話になっちゃいましたかね??

不登校が気になるという方は、ぜひ不登校新聞の石井志昴さんの記事をご覧ください。

明日の学校はムリかも、と迷っている人へ 石井志昴さんの記事より

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