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ケース会議でのコメントの仕方について

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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意気込まないことの重要性

ケース会議で大事なのは「意気込まないこと、会議の結果に影響を大きく与えようとしないこと」かと思います。このコメントを求められると、自分の意見を言いたくなるものですが、目的は自分の意見を言うことではなく、話し合いの結果としてケースの理解や対処の仕方に希望が持てるようになることです。

例えば子供の処遇について、行動や家庭環境や成績、保護者の語りなどについては十分に語られてるのに、子供本人の意思や思いに触れられていなかったり、なんてことはよくあることです。そんな時に「ご本人はこのことについて何か語られてたことはありますか?」といった質問は盲点を照らすことになります。

学校の先生方もそれぞれの信念やニーズを保ってその場にいます。 その信念が強すぎてパワーゲームになりそうな時に、今起こっていることの全体像を、参加したメンバーが描けるような問いを発するのはなかなか難しいことかもしれませんが、まずは足りないピースを問いの形で提供することからです。

安易な助言→理解を伝える

まず問いがあってもう一つ、自分の理解を伝えたり、場合によっては提案したり、意見を表明する必要があります。その場合には、安易な助言にならないように気をつける必要があります。安易な助言とは、当事者がすでにやってダメだったこと、発想しているが出来てないことを検討してない助言のことです。

助言をするのも大事なのですが、その前にそのケースやケースの置かれている状況についての自分のSCとしての理解をお伝えすることの方が大事です。 ここでの理解とは、あくまで「私」の理解であって、「仮説」ではあるのですが、その仮説があることで、話し合いに足場ができることがあります。

会議の中で新しい情報が出るたびに 自分の仮説はどんどんアップグレードしていくので、会議の後半には会議前に比べてだいぶ質の高い(あくまで仮説ですが)仮説が出来上がっているはずです。

その仮説をお伝えすることで、会議の中に散らばった情報にスッと筋が通ったと、聞いた人が感じたのならば、それはある意味、会議の中で「見立て」を共有できた、と言えるのかもしれません。 この理解→仮説→見立ての共有、を踏まえた上で、今後についてのいく筋かの見通しについての話が出来るようになります。 で、この見通しを吟味した上での助言が出来るならば、それはちゃんと機能する助言となります。

ケース会議の間合い

で、ここまでできなくても全然良いと思うんです。まずは語られてない部分について考え言及する。ケースやケースの状況について理解し、その理解を伝えてみる。で、他の参加者の反応を見る。自分のコメントを受けて、話し合いがどのように発展、拡散していったのかを観察する。ここまでで十分です。

そのコメントが、話し合いの足場になって、話し合いが発展すれば、自分の言いたいことを全部言わなくても、その気遣いに寄与したことになります。もちろん、同じことを言っても、扱われることもあれば扱われないこともあります。そういう経験を繰り返すと、どこまで言えるかの間合いが見えてきます。

経験を積んで自信をつける

ケース会議で扱えなかったとしても、発言に反応して、後から声をかけてくれる先生や、なにげに自分の発想の中にscの考え方を取り入れて、自身の成長の糧にされる先生もいらっしゃいます。まずは、自信がなくても、小さく積み上げた理解を伝えることから始めましょう。

そういったやりとりがある程度積み上がってくると「もう少し詳しく教えてくれませんか?これについてどうなると思われますか?」と言う具体的なコメントを求められることが増えてくるはずです。そこまで来てやっと、先の見通しを含めての助言が機能する土台が会議の中にできてきたことになります。

SVや研修動画でスキルと自信を身につける

そうは言っても、先の見通しや、具体的な助言についてのアイディアがなければ、かえってピンチになってしまいます。ケース会議で発言する機会がなくても、自分の中では見通しを練っておくことが必要ですし、そんな時こそSVを利用していただき、ケース理解の手助けをさせていただけたらと思います。

見立てや具体的な方針が立てられない、見通しが立てられないと悩まれている方。体験SVもあるので、ぜひお試ししていただけたらと思います。 またブログ記事や研修動画についてもぜひご覧ください。

 

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