臨床実践ラボ|臨床家の学びの拠点
臨床は、結局のところ「ひとりの仕事」になりやすいものです。現場では自分で判断し、自分で迷い、自分で背負う。けれど本当は、臨床家こそ、ひとりでやらないほうがいい仕事だと私は思っています。
臨床実践ラボは、学び直しでも、コミュニティでもなく、日々の実践を少しだけ支えてくれる「拠点」のような場所としてつくりました。
目次
Toggle臨床を、孤独な修行にしないために
カウンセリングやスクールカウンセリングの仕事は、資格を取ったあとが本番です。
現場に出た瞬間から、正解のない問いに向き合い続けることになります。
この対応でよかったのか。
この見立てで合っているのか。
もっと別の関わり方があったのではないか。
そうした迷いは、誰にでも起こるものなのに、ゆっくり振り返る時間や、安心して相談できる場は意外なほど少ない。
だから気づくと、それぞれが自分のやり方だけで閉じてしまう。
臨床実践ラボは、そんな状態を少しだけ緩めるための「日常的なベース」として生まれました。
特別なイベントではなく、特別に意識を高く持つ場でもなく、ただ、淡々と学び続けられる場所。
困ったときにふらっと立ち寄れて、少し整理して、また現場に戻っていける。
そんな存在でありたいと思っています。
ここで実際に行っていること
毎月、ひとつの軸として行っているのがスーパービジョンです。
50分間、じっくりと事例を持ち寄り、見立てや関わりを一緒に整理していきます。単なるアドバイスではなく、「どう考えるか」「どう組み立てるか」という臨床家の思考そのものを育てる時間です。
あわせて、解決志向の視点から事例を検討するコンサルテーションの機会も用意しています。問題の分析だけでなく、「何がうまくいっているか」「どこに資源があるか」という見方を鍛えていく場です。毎回必ず事例を出した人は答えを持ち帰れる、普段の支援の風景が少し変わる、そんな体験になるはずです。
さらに、オンライン研修は今後開催されるものも、これまでのアーカイブ動画も、すべて自由に視聴できます。家族療法/システムズアプローチの東豊先生、田中究先生、認知行動療法の神村栄一先生、ナラティヴ・セラピーの坂本真佐哉先生といった、レジェンド級の先生方のレクチャーが何度でも聴けるのは、大きなアドバンテージなのではないでしょうか。
こういった動画を使って自分のペースで学び直したり、必要なテーマだけ拾ったりと、使い方は人それぞれです。
月に一度の読書会もあります。読む本は固定ではなく、そのとき集まったメンバーで相談して決めます。理論書のときもあれば、実践書のときもある。ゆるやかですが、不思議と学びの深い時間になります。
そして、ときどき開いている茶話会。ここでは肩肘張らず、日々の臨床や仕事のあれこれを気軽に話します。答えを出すためというより、「ひとりじゃない」と思い出すための時間かもしれません。
ラボという形にした理由
あえて「コミュニティ」とは呼んでいません。
濃いつながりや、常に参加し続けることを求める場にはしたくなかったからです。
来られるときに来る。
必要なときに使う。
静かに学び続けられる。
それくらいの距離感が、臨床家にとってはちょうどいいと感じています。
ここは、所属する場所というより、「なにか会ったときに顔を出せる場」のようになれたらと思います。
心理臨床実践ラボの特徴
これまでのウェビナーでは、家族療法、ブリーフセラピー、トラウマケアなどを中心に扱ってきました。
いずれも共通しているのは、「個人の中」だけを見るのではなく、
関係性や相互作用の中で人を理解していく視点を大切にしていることです。
人は一人で困っているように見えても、実際には、家族、学校、組織、環境との関係の中で影響を受けながら生きています。
だからこそ、「何が問題か」ではなく、「環境と個人がどのように相互作用しているのか」を見る目が、臨床ではとても重要になります。
この視点は、スクールカウンセリングの現場はもちろん、ケースコーディネートやチーム支援、組織内コンサルテーション、さらには個人面接においても、見立ての解像度を大きく高めてくれます。
本ラボは、教育現場で働くスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの方に特に役立つ内容として設計されています。
一方で、講師である掛井は精神科クリニックにて教育担当・スーパービジョンを行っており、精神科領域での臨床課題や実践的な困りごとにも対応しています。
学校領域だけでなく、医療や地域臨床に携わる方にとっても、十分活用していただける内容です。
また、ラボでは、技法を増やすことよりも「基礎を鍛えること」を何より重視しています。
これまで多くのスーパービジョンを行ってきた中で感じているのは、ケースに行き詰まるとき、多くの場合、原因は「新しい技法が足りないこと」ではない、ということです。
むしろ、
- 見立ての立て方
- 聴き方
- 関係のつくり方
- 治療構造の整え方
- 介入のタイミング
といった、臨床の“土台”の部分でつまずいていることがとても多い。
基礎の力さえしっかりしていれば、その上に技法を乗せることは、各自の現場や経験の中で自然に磨いていくことができます。
だからこそ本ラボでは、臨床の基本を要素ごとに分解し、行動レベル・スキルレベルまで掘り下げながら、本当に“使える力”として身につけていくトレーニングを行っています。
特に、
- 臨床歴の浅い初任者
- ひとり職場で相談相手が少ない方
- 体系的なトレーニングを受ける機会が少なかった方
- 公認心理師として現場に出たばかりの方
にとっては、臨床の土台をつくり直す貴重な機会になるはずです。
これからの展開について
今年度は、昨年度ご好評いただいた臨床心理学超基礎講座を、さらに噛み砕いた「カウンセリング超初級講座」も予定しています。
臨床心理学超基礎講座は、すでに相談業務に就かれている方、最低でも大学院生〜入職5年目くらいの、ある程度カウンセリングの知識に親しんでいる方向けに構成してありましたが、「カウンセリング超初級講座」は、さらにその手前の「大学生」や「これからカウンセリングそのものを学んでみたい」と思っている方、カウンセリング的な知識ゼロの方に向けてのものになるかと思います。
そしてもう一つが「スクールカウンセリング超基礎講座」という、スクールカウンセリングに特化した超基礎講座も6回シリーズ➕ワークショップ形式で行う予定です。
また、かねてから予定していた解決志向の事例コンサルテーションも本格的にスタートします。
これらの研修や講座にも、ラボメンバーはすべて参加・視聴が可能です。
学びの機会が自然と増えていく設計になっています。
参加について
臨床実践ラボは、
かけい臨床心理相談室が運営する、月額制のメンバーシップ型コミュニティです。
毎月のスーパービジョン、事例検討、各種研修、過去動画アーカイブ、読書会や茶話会まで。
日々の臨床を支える学びと対話の機会に、いつでも自由にアクセスできます。
単発でその都度申し込むよりも、
結果的にいちばん無理なく、そして深く学び続けられる形にしたい。
そんな思いから、継続型のスタイルにしました。
ラボには、現在 2つのメンバーシップ があります。
ひとつは、
毎月のスーパービジョンも含め、すべての学びにフルアクセスできる「コアメンバーシップ」。
月1回のSVを軸に、事例をじっくり整理しながら、着実に力を身につけていきたい方向けのコースです。
料金は月額10,000円。初月はお試しとして5,000円で参加いただけます。
もうひとつは、
動画視聴や研修、事例検討会などに参加できる「通常メンバーシップ」。
SVはつきませんが、ラボの学びの大部分には同じようにアクセスできます。
マイペースに学びたい方や、まずは気軽に関わってみたい方にちょうどよい形です。
こちらは月額5,000円です。
どちらのプランも、いつでも解約可能です。
生活や仕事の状況に合わせて、無理なく続けてもらえたらと思っています。
「もう少し落ち着いて臨床を整理したい」
「ひとりで抱えず、相談できる場がほしい」
「学びを日常の中に戻したい」
もし、そんな気持ちがどこかにあるなら、
このラボはきっと、ちょうどよい居場所になるはずです。
ひとりで抱え続けるより、
少しだけ寄りかかれる場所を持っておく。
そんな感覚で、気軽にのぞいてみてください。
通常メンバー
- 全講座に参加可能
- 過去研修動画の視聴
- 自分のペースで学びたい方向け
- まずは気軽に体験してみたい方におすすめ
コアメンバー
- 月1回スーパービジョン参加
- 全講座参加可能
- 研修動画見放題
- 事例検討会・コミュニティ参加
- 継続的に実力を伸ばしたい方へ
| 通常 | コア | |
|---|---|---|
| 全研修参加 | ○ | ○ |
| スーパービジョン | × | ○ |
| 事例検討会 | ○ | ○ |
| 継続コミュニティ | ○ | ○ |
詳しくはこちら
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