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スクールカウンセリング超基礎講座― 学校文化を理解することからはじめよう ―

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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スクールカウンセリング超基礎講座では、まず最初に「学校文化」と「臨床心理の文化」の違いについて、少し解像度を上げて理解するところから始めたいと思っています。

以前、一緒に働いていた元校長先生が、こんなことをおっしゃっていました。

「スクールカウンセラーの“スクール”は学校文化を理解するという意味なのに、あいつらそれが分からずにカウンセリングをしに来とるから失敗するんじゃ」

なかなか強烈な言い方ですが、実際のところ、この言葉には大事なポイントが含まれているように思います。

多くの臨床心理士や公認心理師は、大学院でカウンセリングの理論や技法を学びます。ところが、実際に学校に入ると、そこで動いている文化は医療や心理臨床の文化とはかなり違います。そのため、「良いカウンセリングをしよう」と思えば思うほど、学校の現場ではうまく機能しないということが起こることがあります。

スクールカウンセラーとして働き始めた人がよく悩むのは、「学校のニーズに合わせるべきなのか、それともカウンセラーとしての専門性を守るべきなのか」という問題です。学校に合わせすぎると「学校の御用聞きになってしまうのではないか」という不安が出てきますし、かといって心理臨床のやり方をそのまま持ち込むと、学校の現場と衝突してしまうことがあります。

このとき、多くの人が「学校に合わせるか、臨床心理のやり方を守るか」という二択の問題として考えてしまいます。しかし実際には、そのどちらかを選ぶという話ではありません。むしろ大事なのは、学校文化の文脈を理解した上で、そこにまず合わせながら、少しずつ臨床心理の文脈を埋め込んでいくことです。

ブリーフセラピーをやっている方にとっては、比較的なじみのある感覚かもしれません。つまり「ペーシングとリーディング」です。まず相手の文脈に合わせ、その上で少しずつ方向づけていく。「まず合わせてから、ずらす」というやり方です。

学校現場では、心理職からすると驚くような出来事が起こることがあります。例えば、子どもにカウンセリングのニーズが全くないのに、「この子はカウンセリングを受けることになっています」と突然連れてこられることがあります。また、面談中に教師が突然「〇〇いるか?」とドアを開けて入ってくるようなこともあります。

初めて経験すると、驚きますし、腹も立つでしょう。「なんでこんなことが起こるんだろう」と思うはずです。

しかし大事なのは、その「なんで」をそのまま怒りとして扱うのではなく、「この背景では何が起こっていたのか」という文脈として理解していくことです。そこには、学校とスクールカウンセラーの関係、教師とスクールカウンセラーの関係、児童生徒とスクールカウンセラーの関係など、さまざまな相互作用が関係しています。そうした関係の中で、なぜその出来事が起こったのかを考えていくことで、学校という場の「謎」が少しずつ解けていきます。

そして、その謎が解けてくると、「では次はどう振る舞えばいいのか」ということも見えてきます。

第1講では、主にカウンセリングの手前にある構造や準備について扱います。スクールカウンセリングでは、いきなりカウンセリング技法が重要になるわけではなく、その前段階の動き方や関係の作り方が非常に大きな意味を持つからです。

また、この講座全体を通して、「そういうことだったのか」「じゃあ次はこうしてみよう」というふうに、現場での行動につながる手がかりをできるだけ多く提示できたらと思っています。

多くのスクールカウンセラーは、手がかりがないまま現場に入ります。そして何が起きているのか分からないまま、だんだんと絶望感が強くなり、最終的には「とりあえず学校の言う通りにしておこう」という形になってしまうことも少なくありません。

しかし、ほんの少しの手がかりがあるだけで状況は大きく変わります。状況を理解するための視点があれば、皆さんがもともと持っている臨床的な力は、学校の現場でも十分に生きてきます。

スクールカウンセリングは、児童生徒だけでなく、保護者、教職員、そして学校というシステム全体に関わる仕事です。そうした現場の中で、心理職の視点がよりよく活かされていくための土台を、この講座では一緒に考えていけたらと思っています。

スクールカウンセリング超基礎講座では、こうした現場のリアリティに即した形で、スクールカウンセラーの実践を基礎から整理していきます。

スクールカウンセリング超基礎講座では、

・学校文化と心理臨床の違い

・スクールカウンセラーの最初の動き方

・教師との関係の作り方

・不登校支援の基本的な見方

・保護者対応とコンサルテーション

など、スクールカウンセラーが現場で直面するテーマを基礎から整理していきます。

スクールカウンセリングをこれから始める方や、現場で戸惑っている方にとっての「地図」のような講座になればと思っています。

講座の詳細はこちら

https://pro.form-mailer.jp/lp/f065d020348409

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