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【旅とカウンセリング】インディアンに教わったこと その2 ミタクエ・オヤシン

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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【旅とカウンセリング】インディアンに教わったこと その1 ベンジーとの出会い

全身で受け止める

とにかくこのベンジーさんは、人の話を聞くときに、まったく身動きをせずに,じっとこちらの目を見て話を聞きます。

そしてyes,yes,oh,yesと、ただただ実感を込めて、こちらの言いたいことをその耳で、全身で受け止め、肯定する、そんな話の聞き方でした。

あまりにも話を聞くのがうまいので不思議に思い「一体どこで訓練を受けたのか?日本ではプロでもなかなかそんな風に話を聞けない」と尋ねてみました。

するとベンジーは

「自分のおじいさんが自分の話を聞いてくれたのと同じように話を聞いているだけだよ」

ということでした。

インディアンすげ〜と実感した瞬間でした。

すべてのものはつながっている

また、アメリカでの旅の間に、メンバーが大切にしていた物を草原でなくしてしまうといったトラブルや、スウェットロッジという儀式を行いに来たインディアンが、約束をした相手にすっぽかされて、ベンジー宅で丸一日待ちぼうけ、なんてこともありました。

そんな時にベンジーは、インディアンホイールというお守りのようなものを無くして泣いているメンバーには「これを代わりにして」と丸い石を渡したり、待ちぼうけのインディアンを誘って僕らと一緒にスウェットロッジに入ったりと。

彼によれば、この世界にある生きとし生けるもの以外の全てもスピリットによってつながっていると.

だから自分が何か大事にしているものを落としてしまったとしても、それが誰かまた必要とする人に拾われて大事に疲れたり、待ち合わせをスッポかされても、それをきっかけにしてまた違う人と出会うための機会を作ってもらったりしている。

そうやって知らないところで、全ての人やものがつながってきてるんだ、と言うことでした。

過去って、ご先祖様って、一族って、そしてビッグバン!

僕はほんとうによく人生に関わるようなしょうもない失敗や間違った行いをするのですが、でも今となっては、今の楽しいことややりがいを持ってやっていることも、そういった失敗なども含めての過去がないと今がないと感じています。

先日、母方の祖母の10回忌があったのですが、そこで久々に祖父や叔父や叔母やいとこ達やその家族と飲みながら話をして、楽しい時間を過ごして、結構な人数が祖父母の血を引いてここにいるんだなと。

しかもその人数に影響を与えられている周りの人々のことや、これから生まれる子孫のことも考えると、代を下るにしたがって、例えばおじいちゃんがある日たまたま別の女性に猛アタックされていたら(そういう時代ではなかったらしいけど)とか、何かの都合で住んでいる家がもう少し離れていて疎遠だったらとか、きっとちょっとした違いでここにいる人間が誰もいないというか。

そういう偶然が何万年も何十億年前から続いていて、それこそ隕石がどこに落ちるかとか、ビッグバンの後にどの塵と塵がくっつき始めたかとか。

そもそも精子の時点で一億倍の競争(?)に勝って生まれてきているわけだから、(もちろん今、生きてるのがしんどいと感じている人はそうは思えないとは思うけど)確率的に考えると今ここで生きてここにいるのって、その時点で奇跡だと思うしかなくて。

インディアンが、祖先や一族のことをほんとうに大事に思い祈りを捧げているのもよく分かる気がします。

そういった意味では、僕らの日常でのちょっとした出会いや、右に行くか左に行くか、ってこととか。

願書を出し忘れたり、資格試験を受けれなかったりというのとか、ひょっとしてここでこの記事を上げるかどうかが、すんごい差となって未来が変わっていくって考えると、少しドキドキします。

 

全てを肯定するコスモロジー

つまり彼の「yes」という言葉は、小手先だけの肯定ではなく、彼自身がそもそもすべての物事を意味のあること、すべての存在や出来事を意味のある出会いとして肯定的に捉えている、そこまで背景の大きさのある肯定だったということです。

ベンジー自身がずっと幸せな生活を送ってきたわけではなく、居留地に住まわされ、白人の教育を寄宿舎に無理やり入れられて文化や価値、民族としてのアイデンティティーを奪われそうになり、それでもインディアンの文化を受け継ぐために多大な困難を潜り抜けたうえで、世界に対して肯定的な価値を見つけ続けようとしているようでした。

でもそんな彼らやベンジーだからこそ、彼らがよく言う「ミタクエ・オヤシン(全ての存在はすべてのものとつながっている)」というメッセージが、なおさら力強く感じるのです。
http://www10.plala.or.jp/runrun-nana/newpage134.html

言葉云々ではなく、普段の生き方や出来事の捉え方、コスモロジーやアイデンティティーというところからの、肯定的な態度というものに打ちのめされた体験だったのかもしれません。

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