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【学校臨床の事例検討】準備ゼロで参加できる「解決志向事例コンサルテーション」をはじめます

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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「事例検討」と聞くと、少し身構えてしまう人は多いんじゃないでしょうか。

レジュメを作って、経過を整理して、理論的にまとめて、「ちゃんとした事例」に仕立ててから持っていく。発表が終わるころにはどっと疲れている。学びはあるんだけど、毎回それなりに気合いがいる。

僕自身、スクールカウンセラーとして長く学校現場に関わりながら、数えきれないほど事例検討やカンファレンスに参加してきましたが、正直なところ、どこかでいつも思っていました。

もう少し、ふだん着でできないかな、と。

もっと気軽に、「今日ちょっと困ったんですよね」くらいの話から始められる場があってもいいんじゃないか。整理されていないモヤモヤを、そのまま持って行ける場があってもいいんじゃないか。

そんな思いから、今回あらためて新しく立ち上げることにしたのが、「解決志向事例コンサルテーション」 です。主催は かけい臨床心理相談室 です。

今日はその紹介と、なぜこれをやろうと思ったのか、少し背景も含めて書いてみようと思います。

学校臨床の「事例検討」が重くなりすぎている気がしている

学校現場で本当に困るのって、必ずしも「重症事例」ばかりではないんですよね。

むしろ多いのは、

なんとなく面接がうまくいかなかった
担任との連携がしっくりこない
保護者対応でもやっとした
この子への関わり方、これでいいのかなと引っかかっている

そういう、小さな違和感です。

でも、こういうケースほど「事例にするほどでもないし」とスルーされてしまう。そして同じようなことがまた起きて、また一人で悩む。

臨床って、本当はこの「小さな引っかかり」を丁寧に扱う仕事のはずなんですよね。だったら、未整理なままでも、そのまま持って来られる場があった方がいい。

きれいな成功例よりも、いま現在進行形で困っている話の方が、よっぽどリアルで、学びが深いことも多い。僕はずっとそう感じてきました。

実は、20年前に衝撃を受けた「あるコンサルテーション」があります

今回の取り組みには、実は明確な原型があります。

もう20年近く前、僕がまだ若手だったころ、キッズカウンセリングシステム で行われていたコンサルテーションの会に参加させてもらっていました。

そこには 黒澤幸子 先生がいらっしゃって、さらに 森俊夫 先生も同席されていました。

今思えば、かなり豪華なメンバーですよね。でも、不思議なくらい堅苦しさがなかった。

いわゆる「先生が講義する研修会」ではなくて、もっとごちゃっとした、熱気のある集まりでした。

参加者の多くは、小学校や中学校の養護教諭の先生方で、臨床心理士やスクールカウンセラーは4分の1もいなかったんじゃないかな。とても現場寄りのメンバー構成でした。

みんなが「いま困っていること」をそのまま持ってくるんです。

きれいに整理された事例じゃなくて、

「この子どう関わったらいいかわからなくて」
「担任との連携がうまくいかなくて」
「保護者対応で詰まってて」

そんな、まさに現在進行形の困りごと。

そして誰かが話し始めると、パッと手が挙がる。

「それならこうしてみたら?」
「うちではこんなやり方してるよ」
「明日これ試せるんじゃない?」

我先にとアイデアが飛び交うんです。

いいコメントを言おう、という感じではなくて、「とにかく何か持って帰ってほしい」という空気。今思い出しても、本当に“熱い”勉強会でした。

こんなに全員が前のめりで語る場があるのかと、かなり衝撃を受けました。

ホワイトボードの横に黒澤先生が立って、森先生がうんうんとうなずきながら、ときどきコメントを入れる。お二人がボケたり突っ込んだり(本当にボケていたのかは謎ですが)しながら進んでいく。

先生が「教える」場というより、同じ輪の中にいる感じ。黒沢先生は色々言いたいのを我慢しているのかなと思いつつ。それがよかったんですよね。

あの体験が、僕の中ではずっと残っています。

今回やる「解決志向事例コンサルテーション」の特徴

今回立ち上げる場は、あの記憶の延長線上にあります。

もちろん同じものは再現できませんが、少なくとも「発言しにくい場」にはしたくないと思っております。

だから、いくつかルールをシンプルにしました。

事前準備はいりません。レジュメも不要です。整理されていなくてOK。「今日こんなことがあって」と話し始めてもらえれば十分です。
(主訴・ケースの属性・ケースとセラピストの関係・具体的なエピソード、については説明してもらいます)

時間は1回90分。テンポよく2〜3ケースを扱います。深刻になりすぎず、軽やかに回していく。

そしてスタンスは、解決志向アプローチです。(そしてきっとシステムズアプローチ的な介入提案も出てしまうことでしょう)
問題分析よりも、「どこが少しうまくいっているか」「例外はどこか」「明日なにができるか」に光を当てる。

最後には必ず、「これ明日やってみようかな」と思える小さなアクションを持って帰ってもらう。

臨床って、結局は現場で試して、それでまた新たな知見や仮説をえてまたチャレンジの繰り返しですから。
そのプロセスで、できるだけケースが楽になるように、関わった人の中に臨床の知恵が根付いてまた次の誰かの支援に役立つように、とそんなことを願っております。

個人だけでなく、学校という「システム」も一緒に考える

学校臨床の難しさって、個人支援だけではどうにもならないところにあります。

子ども、保護者、担任、学年、管理職、校内体制。いろんな要素が絡み合っている。

だからこそ、「この子に何ができるか」だけでなく、「この環境にどんな小さな変化を起こせるか」という視点も大事にしたい。

心理職だけでなく、教員、養護教諭、SSW、スクールロイヤーなど、いろんな立場の人が混ざることで、見え方は一気に広がります。

あの頃のキッズの場がそうだったように、専門職同士がフラットに知恵を出し合える場にしたいと思っています。

Kidsカウンセリングシステム

余談ですが、僕が学ばせてもらった Kidsカウンセリングシステム は、現在もこうした研修やコンサルテーションを継続されております。

たとえば、

黒澤先生による解決志向セッション(セラピー&コンサルテーション)

解決志向ブリーフセラピーの春期実践研修(ワーク中心)

なども開催予定とのこと。

詳しくはこちらのページに案内があります。
https://www.kids-cs.com/%E7%A0%94%E4%BF%AE%E6%A1%88%E5%86%85-%E7%94%B3%E8%BE%BC%E3%81%BF/

解決志向やるならば、ぜひこちらをチェックしてみてください。

開催概要

講座名:解決志向事例コンサルテーション
形式:Zoomオンライン
日時:奇数月・第2水曜日 21:00〜22:00
参加費:単発3,000円/年間参加15,000円(全6回)
プレオープン:2026年4月1日(水)テスト回のため無料です

お申し込みはこちらから

最後に

完璧な事例じゃなくていい。整理されていなくていい。

「ちょっと聞いてくださいよ」

そんな一言から始まる場が、実は一番実践的なんじゃないかと、僕は思っています。

ちょっとした気づきとアイデアで、明日の仕事の中身はずいぶん変わることがある。

そんな時間を、一緒につくれたらうれしいです。

よかったら、ふらっと参加してみてください。

きっと、思っているよりずっと気楽な事例検討になっていると思います。

追伸:解決志向事例コンサルテーションは「臨床実践ラボ」のプログラムの一部です

ここまで読んでくださった方の中には、「こういう場、継続的に参加できたらいいのに」と感じられた方もいるかもしれません。

実はこの「解決志向事例コンサルテーション」、単発企画として立ち上げていますが、もともとは僕が運営している 臨床実践ラボ という学びのコミュニティのプログラムの一部として位置づけているものでもあります。

臨床実践ラボでは、日々の臨床の現場に直結する学びとして、事例を持ち寄って語り合ったり、ミニレクチャーで考え方を整理したり、現場のモヤモヤを言語化したりといった活動をしています。哲学や理論の巧みさを競うのではなく、「明日、現場でどう動くか」 を一緒に育てていく場です。

今回のコンサルテーションも、こうした連続的な学びの延長線上にあります。「もっと気軽に場を回せる時間があったら」という声から生まれたプログラムであり、単発の参加も歓迎ですが、じっくり継続して学ぶ場としてラボに組み込むことで、より深い実践力の育成につながると考えています。

そのため、臨床実践ラボのメンバーとして参加される方は、解決志向事例コンサルテーションには無料で参加できます。 というより、このコンサルテーション自体が、ラボの年間プログラムの一部なのです。

単発で気軽に参加してみるのももちろんOKですし、「もう少し腰を据えて臨床を深めたい」「継続的な仲間と学び合いたい」という方は、臨床実践ラボへの参加をご検討いただくのもよいと思います。

詳しい案内はこちらからどうぞ。
▶︎ 臨床実践ラボ|詳細と参加案内

臨床実践ラボ|臨床家の学びの拠点

 

 

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