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子どものダラダラ時間の効用

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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子供がダラダラする時間をなんとか勉強に当てれないだろうか?

と言うのは、多くの保護者が、胸に秘めている気持ちなのではないかと思います。

今回は子供のだらだら時間の効用についてお話ができたらと思います。

 

心のエネルギー→気力?

不登校の子供は、エネルギーが切れている、なんて言う話を聞くこともあるかと思います。
体のエネルギーが体力とするならば、心のエネルギーと言うのは、気力と言い換えても良いのかもしれません。
もう1歩踏み込んで考えると、気力と言うのは、何かしらの決断をするのと、何かに取り組むときに、消費されるエネルギーと言い換えてもいいかもしれません。

人間は、何か行動するときには、エネルギーを使います。体のエネルギーだけではなくて、心のエネルギー、気力も使うことになります。

例えば、仕事に行って帰ってくると、特にこれといった仕事がない日でも行って帰るだけでなんか疲れたりしますよね。

これが自分の苦手な案件に取り組まねばならなかったり、社内の人間関係で気を遣わねばならないものがあれば、なおさら疲れて帰ってくることでしょう。

これは子供にしても同じことで、学校に行くだけでもエネルギーは使いますし、校内の人間関係や環境が安心安全でないなら、なおさらのこと疲弊して帰ってくることになるでしょう。

家で十分に回復をして、次の日を迎えることができたらまだ良いのですが、十分に休まらない、回復し、きらないで、学校や職場で活動して帰ってくると、どんどん気力の元本が削られていくと言うことになります。

人は、何かストレスにさらされたり、 悩みが解決しない状態にあるときには、過覚醒状態になりがちですが、そういった状態が続くと、夜になっても覚醒状態が収まらず、寝たはずなのに、なんだか休まらない、そもそもなかなか寝付けない、ということで、これまた回復力が減り、さらに気力体力共にが削れていくという悪循環になることがよくあります。

大人ならばうつ状態ということになるでしょうし、子供の場合は、登校しぶりや不登校といった形で現れることがよくあります。


UnsplashKEEM IBARRAが撮影した写真

回復のために

こういう時は、ネガティブな気持ちや考えで、頭の中がいっぱいになっています。
身体のことで考えれば、自律神経は交感神経優位の状態になっているのは明らかです。全身の筋肉の緊張は高まった上、消化に血流が向けられないので、胃部不快感や食欲不振等も起こっていることでしょう。

こうならないために大事なポイントがいくつかありますので紹介しましょう。

 

①安心安全な関係、環境作り
学校や家といった、子供が日常的に過ごす空間や関係性が、は、自分の安全を脅かさないと言う安心感が必要です。
子供の成長のためには、勉強したり、何かを我慢する力をつけることも大事なことです。
しかし、例えば勉強をやらせる1つでも、毎日、そのことで、子供が大人とぶつかって、長時間イライラした気持ちのやりとりが続いているのアラバ、その関係ややりとりに見直しが必要なことでしょう。

 

②食う寝る遊ぶリラックス
前置きが長くなってしまいましたが、今回の話の1番大事なところはここです。
子供は、学校で気力と体力を使ってくるものなので、家でダラダラする時間にも価値を認めて承認していくのはどうでしょう?という話です。
お子さんが、学校から帰ってきて、ダラダラする時間が伸びたのならば、「最近はだらけている、もっと厳しく、指導しなければ!」ではなく「ひょっとして最近めちゃめちゃ疲れてるんじゃないの?」「何か辛いことあるのかな?」と考える方が理にかなっているのではないかと思います。

無理に長時間のダラダラをオーケーにする必要はありませんが「ひょっとして疲れてるんじゃないの?」と想定することで、いつもと違った問いかけや、関係の持ち方ができるのではないでしょうか。

 

子供との関わりのチェック

そんな目線で、一度、子供との関わり方をチェックしてみませんか?

今、子供が抱えているタスクについて、子供と一緒にいちど整理してみる。
ストレスになっていることがないのか、子供に聞いてみる。
学校の環境や家の環境が安心安全でなくなっているのでは?と考えてチェックしてみる。

子供の気力が回復するような関わり、学歴が低ければ、寝る前の読み聞かせや、子供の話したい、話をじっくり聞く、子供がリラックスできる時間を、これまでよりも充実度が高くなるように工夫してみる、といった感情共有体験を増やしていくへ、といったことが、有効な場合があります。

大人であっても、面倒なことに取り掛かる前に一息つきたくなるものです。
子供であればなおさらのことでしょう。
今目の前で起こっている子供のダラダラが、無駄な時間に見えるのか、子供の回復に寄与しているかと見るのかで、子供との関係や回復の仕方がずいぶん変わってくるのではないかと思います。

 UnsplashXavier Mouton Photographieが撮影した写真

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