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「寝転がっている子への対応」「 どこまでが特性で、どこまでがわがまま?」ある校長先生のお話から

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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どこまでが特性でどこまでがわがままか?

Twitterで素敵な先生のお話を目にしたので、気づいたことや考えたことを書かせていただきます。

前提の持ち方が、相手にどんな影響与えるか、という話ですよね。
質問された先生も、この質問の内容でカットされていたと思うんです。二元論的な理解がひっくり返されると、今まで当たり前に見ていたものが見えなくなる、違って見えるという驚きがありますよね。

 

寝転がっている子へのある校長先生の対応

 

これもまた素晴らしい対応。子供が寝転がっていると言う意味を、通常ならやる気がない。だらしない、といったネガティブな文脈で捉えているので、その文脈で関わってしまうことになると、寝転がってる子供にとっては教室中敵だらけ。先生の言葉も聞く耳を持てない。教室の中だけども「遊びの文脈」に、自分のやっていることを転嫁してもらった上で、今までと種類の違うネガティブすぎない注目を周りから浴びることができる。もしも、寝転がっている子たちが覚醒度が下がってゴロゴロしているのであったら、注目を浴びることで、覚醒度が上がり、そもそも寝転がっている必要がなくなると。

 

前提が変わると目線が変わる

前提を変えるという話ですが、床でごろごろしている子について、「本当は教室を飛び出して家に帰って寝ていたいけど、何とか教室に踏み止まるために床に寝転がっているのかもしれない!」
教室で椅子に座ってられず立ち歩く子に対して「本当は床でゴロゴロしたいけど寝転がらずに踏みとどまってる!」

そうやって見方を変えることで、子供への目線がネガティブなものになり切らなければ、その目線の変化は、子供に対して強い影響与えますし、見方が変わることで新しい対処や介入の工夫に取り組めるようになります。

ゆず姉さんの おっしゃられている通り、ユーモアと心の余裕がないと 子供への対応の工夫は、なかなかできないものですが、その余裕を持つためには、教育者や養育者の目線がネガティブなものにならないことがとても大事かと思います。

目の前の出来事を段階的に捉え、出来事の手前と背後を想定することで「そんなに深刻に考えなくてもいいかもしれない」「こういう流れでこうなってるんだったら、次の事は予想できるよね」 と、少し安心した目線で子供を見れるようになれるのではないでしょうか。

 

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