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スクールカウンセラーより、スクールソーシャルワーカーの時代が来る?

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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少し前、常勤スクールカウンセラーとして働いていたときに感じていたこと。

常勤のスクールカウンセラーとして

カウンセリングを主にやっていたはずが、時間が経つに連れて、カウンセリング以前の、困っている誰かや、その誰かに関わっている人の周りのことについての理解や整理が、とても大事なことに気づいてきた。

そして、研修に関しては、やっぱりSSW(スクールソーシャルワーカー)向けの研修が圧倒的に面白く、頭のなかをかき回される。

カウンセリングの深さと広さ

カウンセリングには、広さと深さの両方が必要だと思っているが、こと学校では「広さ」というか、どれだけ背景や関係性を理解して、そこに具体的な方策を持って介入するか、ということが大切になってくる。

多くのカウンセラーがそのことを理解していながら、実際にはそういったトレーニングを受ける機会は少なく、そもそもカウンセラーになろうと思った人の多くは、広がりよりも「深まり」を求める感覚を生来持っているものなので、ここがなかなか難しい。

心理臨床の中でも、システムズアプローチやソリューションフォーカストアプローチ、コラボレーティブの技法に習熟している方は、「今ここにいる人同士の関係性」の文脈に関心が向くので、自然と「広がり」や「具体性」をもったコミュニティーアプローチをしてしまっているものかもしれない。

常勤でやっている感覚や、チーム学校答申からは、今までの分業制ではない、協働としか言いようのないコラボレーションの仕方が、SC(スクールカウンセラー)に要求されるようになってくるだろうと感じる。

関係者全体のリアリティーを把握する「包括的アセスメント」

臨床心理士の得意なのは、その人の心理的な課題や資源、そして過去から今に繋がる人との関係性、そこから導き出される生活上の困難さへの介入だと。

ただ、学校臨床、特にチームとして多職種とコラボレーションして機能しようと思うと、その人の周囲の人々との関係性や、支援者同士の関係性やら、「今」のその関係者全体のリアリティーを把握していないと、「理屈」としては正しくても、「実際には役に立たない介入」ということが起こってしまう。

「ちゃんとやっているはずなにに何故かうまくいかない」というときは、目の前の困っている誰かとの関わりではなく、自分の背負っている荷物が死角で樹の枝に引っかかって動けなくなってしまっていることが多い。

そういう時は、一息ついて、そーっと後ろに戻って「今の現状」を把握して、もう1回気をつけて進むしか無い。

そういった、今困っている人とそこに関わっている自分を含めた360度を俯瞰して眺められるような位置取りについては、先日の研修講師のSSWの言う「包括的アセスメント」ってものに大きく学ぶところがある。

多職種連携と、協働することでの互いの専門性の向上と

こういうことを書くと、SSWの味方か!みたいなことを思われる人もいるかもしれないが、教師からもSSWからも、学べるところは大きく学んでいくことで、やっと「学校での協働の梯子」に足がかかると思っているので、どんどん学んでいきたい。

(世の中にはSSWの学校現場への進出を「我々の領域が荒らされる由々しき事」なんていっている人もいるらしい)

そういえば以前、ドイツのSSWに、どんな資質を持った人にSSWになってほしいと思うか?と訪ねてみると「お話し力」と声を合わせて答えていたのを思い出す。

広さと深さ、お互い学び合いながら、資質を伸ばしていくことで、これからの学校臨床が本当のチームでの有機的連動を生み出していくことに繋がると考えている。

 

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