Vol.9「トラウマケアの基礎と理論」を開催いたしました（2022.08.21）【録画視聴申込み受付中】

ウェビナーの感想と録画視聴について

かねてからの告知通り、8月21日（土）に藤本昌樹先生（東京未来大学こども心理学部）をお招きして、かけい臨床心理室ウェビナーVol.9「スクールカウンセラー、対人支援職に知っておいてほしいトラウマケアの基礎と理論」を開催いたしました。

講義内容としては以下となります。

• 近代のトラウマ治療の歴史
• トラウマ・PTSDとは？
• アタッチメント障害とアタッチメントの傷つき
• 小児期逆境体験（ACE)
• トラウマ反応の理論的理解の基礎
• 身体志向心理療法の位置づけ

藤本先生は元来愛着障害（アタッチメント障害）について専攻されていたとのことで、発達時のトラウマのお話を中心にご講義いただきました。

愛着障害（アタッチメント障害） ・「反応性アタッチメント障害」「脱抑制型対人交流障害」 ・医学用語としての愛着障害 ・戦争孤児や虐待など、ネグレクトなど乳幼児期の愛着の形成が阻害され、特定のアタッチメント対象を持たない場合、トラウマ関連障害と理解される。 本講義スライドより

幼少期の体験がその後の発達に影響することはなんとなく知ってはいましたが、成長後に解離性障害や問題行動を引き起こす素地となること、脳の発達にまで影響を与えることなど、幼少期の環境の重要さを再認識すると共に、その機序の説明についてはなるほどと納得することが多く、とても興味深く拝聴いたしました。

また、トラウマ治療の説明として身体的側面からの働きかけを主とする方法をいくつかご説明いただいたのですが、その際にワーキングの時間もとっていただき、各自で実践してみました。
自分の椅子に座ってて、こんなにリラックスしたことは多分なかったな、という感じで、このワーク分だけでも繰り返し録画視聴する価値があるのではないかと。

講義後に希望者が残って、一杯飲みながらの懇親会のお時間も取ることができました。
詳細は参加者のお楽しみですが、先生曰く「飲みながらする真面目な話が一番面白い」とのこと。

今回のウェビナーも開催後にアンケートを実施いたしました。
そのうち、第一問「今回のセミナーはいかがでしたでしょうか。あなたの満足度として該当するものを選択してください。」の回答結果がこちらです。

当日参加28名、録画視聴25viewsに対してのサンプル数11件ですので、証拠としては弱いのですが、それでもあえて「満足度の高い講習だった」と言いたいと思います。
実は講習が終わった直後から、録画視聴の告知を行っていないにもかかわらず、申込みがさらに増えており、ご満足いただいた参加者の方が広めてくださっているのかな、と推測しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。

さて、本ウェビナーについても録画視聴の準備が整いました。
今回より動画サービス「vimeo」を利用しておりますので、広告の表示なしでご視聴いただけるようになりました。
参加申込みをなされなかった方で、視聴ご希望の方は、下記ランディングページよりお手続きを行ってください。

視聴申し込みはこちら

皆様のご視聴を心よりお待ちしております！

また、今回のウェビナーについて、疑問や考えを深める振り返り会も、もし希望があれば掛井を中心に行ってみたいと考えております。

もう少し考えたい、わからないところについて質問したい、などの要望がありましたら、Twitterのダイレクトメッセージ

【拡散希望】「スクールカウンセラー、対人支援職に知っておいてほしいトラウマケアの基礎と理論」
8月21日(日)14:00~17:00
講師はBCT(ボディコネクトセラピー)の開発者、東京未来大学の藤本昌樹先生です。セルフケアに使える実習を含めトラウマの機序や対応のコツを学びます。https://t.co/b4mxEhmPNL pic.twitter.com/KJ9sukeEla

— 掛井一徳 (@yurayura1992) July 10, 2022

や当ブログのアドレスまでメッセージを頂けたらと思います。

次回予告

次回のウェビナーですが、昨年開催した東豊先生の講義を題材にディスカッションをしてみよう、という会を企画しております。
こちらは、臨床心理士の継続研修に関する実績（ポイント）対象の研修会としての申請を予定しております。

以下のウェビナーに参加された方が対象となります。

【冒頭30分無料公開中】「東豊先生に聞くブリーフセラピー、家族療法のおもしろさ」

詳細については、内容が整い次第改めて告知を行いますので、今しばらくお待ちください。