カウンセリングが「疲れない」理由とは?
カウンセリングを仕事にしていると、よく「疲れないですか?」「しんどくならないですか?」と聞かれることがあります。一見、カウンセラーは人の辛い話をずっと聞いているので、心身に負担がかかりそうなイメージがあるかもしれません。しかし実際のところ、カウンセリングそのものが原因で疲れることはほとんどありません。それどころか、通常の「ただ人の話を聞く場面」と比べて、むしろ楽に感じることさえあるのです。
カウンセリングが楽に感じる理由
カウンセリングの場が楽に感じられるのは、いくつかの理由があります。
- 目的が明確であること
カウンセリングは単なる雑談ではなく、明確な目的を持って行われます。クライアントとカウンセラーの間で「何を目指すのか」が共有されているため、その目的に向けてのプロセスが明確です。 - 構造が整っていること
時間の枠組みや契約といった構造がしっかり整っていることで、話の流れや方向性をコントロールできます。迷ったり、どこに向かっているかわからなくなることが少ないため、ストレスが軽減されます。 - クライアントの主体性を重視
カウンセリングでは、クライアントが自分の力で変化や回復を目指すことが大切です。そのため、ただ話を聞くだけでなく、適切な問いかけやサポートを通じて、クライアントの主体性を引き出します。このプロセスがカウンセラー自身の負担を軽減します。
カウンセリングと「ただ話を聞くこと」の違い
多くの人は、「カウンセリング=話をひたすら聞く仕事」というイメージを持っているかもしれません。しかし、実際は大きく異なります。
- 場のセッティング
クライアントが安心して話せるような空間と時間を設計するのが、カウンセラーの重要な役割です。この環境づくり自体が、カウンセリングの成功を支える基盤となります。 - 目的を共有し遂行するプロセス
カウンセリングでは、ただ話を聞くのではなく、クライアントの目的を一緒に明確化し、その達成に向けたプロセスを進めます。 - クライアントと共に進む感覚
カウンセリングの過程でクライアントが元気を取り戻すと、カウンセラー自身もエネルギーをもらうことがあります。これは、ただ受動的に話を聞く場合とは大きく異なる点です。
カウンセリングの意義と誤解
カウンセリングをしていると、辛い話や悲しい話を聞くこともあります。しかし、それらはあくまでクライアントが回復するためのプロセスの一部です。最終的には、話し終わる頃にはクライアントが少し元気を取り戻していることが多く、それがカウンセラー自身のやりがいにもつながります。
「ただ話を聞く」という誤解からくる「カウンセリングは疲れる」というイメージを払拭し、本来のカウンセリングの意義を伝えることが大切だと感じます。
結論
カウンセリングは、適切な構造と目的を持った「対話のプロセス」です。それゆえ、ただの会話よりも効率的でストレスが少なく、クライアントと共に成長を感じられる充実感があります。この仕事を通じて、私自身もまたエネルギーを得ていると実感する日々です。
この記事は、カウンセリングという仕事の実態とその魅力について、一般的な誤解を解く一助となれば幸いです。
オンラインスーパービジョン無料体験
カウンセリングが上手くなりたい!
ケースの見通しをちゃんと立てたい!
手詰まりを感じている!
まだまだ上達していきたいカウンセラーの皆さんに、オンラインスーパービジョン無料体験のお知らせです。
毎月3名限定でオンラインスーパービジョンの無料体験をZoomにて行っております。
気になる方は下記のスイッチをクリック!