【公認心理師資格試験講座】第一回資格試験過去問題 問1.サイコロジカルファーストエイドについて
さて、公認心理師の資格試験が終わってからそろそろ一ヶ月が経ちますね。
僕の周りでは多くの人が6割前後の得点で、ヒヤヒヤしていますが、何人か7割以上取れたど〜!と安心している人もいる感じです。
僕としては、来年のために今年の試験を元にちょこちょこと勉強をしていこうかと思っております。
まずはこちらmaenoshinさんのブログを御覧ください。
問1 サイコロジカル・ファーストエイドを活用できる場面として、最も適切なものを1つ選べ。
- インテーク面接
- 予定手術前の面接
- 心理検査の実施場面
- 事故現場での被害者の救援
- スクールカウンセラー の定期面接
ということでした。
さて、来年の試験に向けて1問ずつ解いていきましょう。
目次
Toggle1,インテーク面接
インテーク面接とは、カウンセリングを開始する前の、カウンセリングに必用な家族歴、生育歴、現病歴といった情報収集のための面接ですよね。
なのでこれは☓
インテーク面接で検索してみると、まずはじめに出てくるのがソーシャルワーカーさんのインテーク面接の記事。
ちなみにケアマネ業務のはじめの一歩というブログでは、ケアマネの立場からのインテーク面接の解説がのっていました。
こちらではインテーク面接の目的を『「利用者や家族の抱える問題をヒアリングし、解決に向けたケアプランを立てる」としており、言語情報と非言語情報、関係づくり、という3つの側面を総合的に踏まえて、利用者と家族の理解を深める』としています。
そして名刺の渡し方とか書いてあるし!
ついつい心理の仕事をやっていると、心理の仕事としての「インテーク面接」という言葉を考えてしまうけど、業種によって目的も方法も異なっているんだなと、実感しました。
自分の職域のことばかりで、物事を分かった気になってちゃダメですよね、と反省しました。
精神科医療では、皆不安を持ってやってきているから初日が大事、そしてその一歩目が不安であるの安心であるのとでは、その後の流れがだいぶ変わっていきます。
でもそれはカウンセリングでもソーシャルワークでも、介護などでも同じことですよね。
大事な入り口=インテーク面接です。
2、予定手術前の面接
これは、手術前の不安を取り除くために気持ちを聞くのと、手術における効果やリスクや注意点をお伝えして同意を取る、いわばインフォームド・コンセントの側面があるかと思われます。
なのでこれも☓
こんな論文も発見しました。
3,心理検査の実施場面
もちろん検査や検査場面に対する不安を取り除くことは大事なことですが、サイコロジカルファーストエイドとは関係が無いですね。
なのでこれは☓。
4,事故現場での被害者の救援
サイコロジカルファーストエイドというと、つい災害時だけのことを考えてしまいがちですが、テロや事故といった、緊急性のあるストレス状況においての、初期対応全てに活用が可能と言われています。
これが◯です。
以下のサイトを参照。
5,スクールカウンセラーの定期面接
サイコロジカルファーストエイドは、トラウマ的な状況に対する初期の支援のために開発されたものなので、スクールカウンセリングのような、日常性の高い場面で使われることは殆ど無いといえます。
とはいえ、学校な以外での事件、事故に対する緊急支援で、スクールカウンセラーとして学校に呼ばれた場合は、このサイコロジカルファーストエイドの原則が活用できます。
そもそも、災害状況にあった学校に派遣される場合はサイコロジカルファーストエイドの習得が必修とも言えます。
とか書いてたらこんなものも発見。
兵庫県こころのケアセンター 学校版サイコロジカルファーストエイド
とはいえ設問には「緊急対応」ではなく「定期面接」と書いてあるのでこれは☓ですね。
という感じで公認心理師の資格試験、第一問を解いてみました。
サイコロジカルファーストエイドが、事故場面に適用されるかどうか?で一瞬迷うかもしれませんが、他の項目は◯になる要素がほぼないので、サイコロジカルファーストエイドという言葉さえ知っていればほぼ間違えることはないでしょう。
この調子で、77問を解説できるのでしょうか・・・不安です;
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