【TED】「タリバンと闘い学校を作る?」サキーナ ヤークビ
難民キャンプの中に学校??
サキーナ ヤークビ、アフガニスタン出身。
女性と子供の命を守りたいと思い、医師を志した彼女。
医師になるためにアメリカの大学に通っている時に当時のソ連がアフガニスタンに進攻し、家族の行方も分からなくなりました。
後に家族が難民キャンプにいることが分かり、アメリカに呼び寄せることになるが、彼女の心は祖国のことを想い、晴れませんでした。
そんな時に彼女は考えていました。
「自分がなぜ生きていられるのか?」
「どうして家族を安全な場所に呼び寄せることができたのか?」
彼女の結論は「それは教育があったから」ということでした。
その後彼女は、何度もアフガニスタンを調査に訪れつつ、難民キャンプに入り込み。
なんと、難民キャンプ内に学校を作ってしまいました。
噂はすぐに広まり、一年間で25の学校を立ち上げ、15000人の子供達が通うようことになりました。
動き出してからの展開が早いです。
困難の中でのアイデア
当然アメリカから来た彼女は信用されるわけがなく、80歳のイスラム教に精通し、信頼されている男性に教師になってもらったり、といった現地の状況というか文化に合わせた方法をうまく取り入れるあたりさすが地元出身です。
女性が働いたり教育を受けることを良しとしないという考えを持つ人が多いこの国で、彼女は様々な困難に出会います。
女性に教育を受けさせることを辞めさせようとするタリバン兵に事務所に乗り込んでこられて「ここは女性の学校か?いますぐやめろ」と詰問されたり。
車で教師を連れて移動中に、銃を持った若者の集団に車を止められ
「俺たちに教えられたのは人を殺すことだけだ、どうしたらいい?」
と詰め寄られたり。
でも彼女は、内心「死ぬかもしれない」と思いつつ、身震いを押さえ込みながら、気丈に、しれっとした柔らかい顔と言葉で彼らに応じて難を乗り切ります。
最終的には女性を守るためには男性にも教育が必要と考え、男性にも学校を作っていくことに。
「いつも女性を傷つけるのは男性だから、男性に教育をすることは意味にあること。だって男女同権だし」
「だって女性だって男性と同じように働く能力があるって知ってもらわなきゃ、でしょ?」
そして今では銃を持って彼女を取り囲んだ彼らも、教師として人々を教える素晴らしい教師になっているとのことでした。
ピンチの時に、人はどう振る舞えるのか?
仕事であっても、生活の中でも、生きるか死ぬかではなくとも、様々なピンチの時、不慮の自体の時にどう振る舞えるかは、その人の生き様や、普段考えていることがあらわになる瞬間ではないでしょうか?
「怖いけど、勇気を持って、笑顔でしれっと最善の手が打てるのかどうか?」
「解決への道を、公平な心で、人の持つ力を信頼して探索できるのかどうか?」
きっとものごとの大小もあるし、うまくいくこともうまくいかないこともあるけど、少しずつそうあれるようになりたいです。
当たり前になっていることを問い直すことは難しい
現在、アフガニスタンめ中等教育を受けられるのは男性は62%、女性は35%とのこと。
日本で教育を受ける機会は、全てではないが、ほぼ全ての人に広まっているといっていいのかもしれません。
日本の教育は、ある意味システムとして成熟し、歴史ができ、教える内容まで細かく決まっています。
そんな状況の中で「そもそもなんのために学ぶのか?」「なんのために教えるのか?」「なんのために教育があるのか?」ということが、教育のシステムが成熟し、当たり前にされていることが大きすぎることで、かえって誰も自らに、そしてお互いに問うことができなくなっているのかもしれません。
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