「自分で選ぶ」ことが学びの力を生む

てんねんDr.さんのこんなポストを読んで、不登校の子どもの学習について、思っていること書かせていただきました。
不登校だった子達のほとんどは、回復したあとは学業の問題は不思議とないんですよ。何年も行かなくても。それでも小学2年までの学習が終わってることは大前提かな。できれば小4まで
— てんねんDr. (@adhdsavetheplan) February 15, 2025
このお話は、私自身のこれまでの経験とほぼ一致しています。関わらせていただいた子どもたちの特性による部分もあるかもしれませんが、「そうなんですよ!」と膝を打ちたくなるような感覚です。
私の仮説として、なぜ彼らが学習に困難を感じないのかというと、「自分で選ぶ」という要素が大きいのではないかと考えています。
目次
Toggle安心・安全の土台が学びにつながる
安心・安全が脅かされている状態では、学びに向かうことは難しいでしょう。まずは安心・安全の土台を築き、その上でようやくチャレンジが生まれます。そして、チャレンジの中で自然と現実検討が行われる。その過程の終盤、多くの学校に通えていなかった子どもたちは、何らかの形で「学びを取り戻す」行為に向かっていきます。気づけば、安心の上に自信が積み重なっているのです。
「やらされる勉強」から「選ぶ勉強」へ
こうした状態になったとき、学校の勉強も含めた「学習」は、誰かに強制されるものではなく、不安を解消するための手段でもなく、「自分のために選んで行うもの」へと変わります。その結果、高校生であっても、小中学生向けのドリルから学び直すような、自分に合った方法で学習を始めることができるのです。
不安や焦りが学びを妨げる
不安や焦りに支配されていると、自分の能力を超えた課題に取り組もうとしてしまいます。そして、親や教師もついそれを望んでしまいがちです。しかし、それでは「やらされる勉強」になってしまい、自分で選んでいないためにエネルギーが摩耗し、休みたくなったり、調子を崩したりと、気持ちの負担が大きくなります。
勉強を一度手放し、「学びたい」を待つ
一度、勉強に対する拒否感が極限に達し、それを徹底的に手放してみる。そして、「もう勉強をしてもしなくてもいい」という状態で何ヶ月、あるいは何年も過ごす。
しかし、そんな時間を経た後で、「やはり学ぶことが必要だ」と自分自身で気づき、再び学びを選んだ子どもは強いのです。彼らは、もはや誰かに強制されるのではなく、自分の必要に応じて自由に学ぶことができるようになっています。
「選んで学ぶ人」は強い
多くの人は、社会人になって初めて「自ら学ぶ楽しさ」や「選んで学ぶことのやりがい」を知るのではないでしょうか。学校での勉強は、多くの場合、自分で選ぶ前に「やらされる」ものになってしまうため、学びを主体的に選んだ実感が持てないのです。
だからこそ、「学ぶことを自分で選んだ人」は、圧倒的なパワーを持つのだと思います。
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