かけい臨床心理相談室

洞察力を磨くにはどうすればいい?

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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またまた鴨頭さんの動画。

洞察力について

洞察力とは「相手の声になっていない声に気づける状態」であると。

 

 

「洞察力を高めるためにはどうしたら良い?どうしたら鍛えられる?」

 

という問の答えは「その人の言葉に出ない気持ちをセリフにして想像すること」とのことでした。

例えば部下に「ちょっとこれコピー頼むわ!」とコピーを頼んで「ハイ!」と答えてコピー機に向かう部下の背中を見ながら、声にならない言葉を想像する

 

そうすると「わーいまたコピーだー!」なんてセリフはやっぱり浮かんでこないわけで、「ハイッ!」って言いながら「またかよ」とか「そろそろ新しい仕事覚えたいな」とか、実際にセリフをイメージすると、自分の都合のいいセリフは浮かんでこなくて、逆に若干シビアなセリフしか浮かんでこないと。

 

人は自分に都合のいいセリフを想像しがち

なぜなら、基本的に人は勝手に30倍実際より自分に都合のいい解釈をしがち。

でも具体的なセリフをイメージすることで、相当にその都合のいいイメージは吹っ飛んでいくとのこと。

 

これは相当に分かるなあと。

 

KIDS流、先入観についての考え方

僕はスクールカウンセラーを始めた時に、今の自分の病院で鍛えた精神分析の技能だけでは、学校のニーズに答えられないと感じて、東京の吉祥寺にあるKidsカウンセリングシステム研究会というところに研修に行き、解決志向ソリューションフォーカストアプローチという技法や、ミルトン・エリクソンに出会うことになるのですが。

 

そこで、講師の森俊夫先生から、こんな話を聞きました。

 

「先入観でものを見ると間違う、ってまぁよく言われますが、それはちょっと違っていて・・・・・先入観を磨いていないから間違うんじゃないんですか?」

 

と。

 

JoJo風に言えば・・・

 

 

 

っていう擬音が頭のなかで鳴った瞬間でした。

 

それから僕は

 

①「できるだけ少ない情報で、その人がどんな人なのか仮説を立てて言葉にする」

 

②「実際にその仮説があっていたのかを検証する」

 

③「いま目の前の人が誰かについて話している時に『その誰かがこういう状況ではこんなことをするんじゃないですか?こんなことを言いませんか?』とできるだけ早く、具体的な行動やセリフを想像して伝えてみる」

 

ということを、いろんな場で自己鍛錬としてやるようになりました。

 

ブリーフセラピーの考え方
注:ブリーフセラピーでは、効率性、相談に来た人の払ったあらゆるコストに対する利益が高まることを考えているので、見立てが早くなれば、その分、その人にあった介入法や、その人の持っているリソースや解決について聞ける時間が増える。 面接の効果が高い1回目〜5回目までの間に、少ない回数で問題が解決することで、相談者の払うコストが減少する、と考えます。

 

じりじりと五年もやっているうちに、見立てが少しずつ早くなり、十年を超えたあたりからカウンセリングやコンサルテーション、スーパービジョンの場で「ひょっとしてその人だったらこんな風に言うんじゃないですか?」と言った感じで、具体的にイメージを話すと「え?その話まだしてないですよね」「あの、その場に居ました??」なんて言われることが増えてきました。

 

洞察力は、才能の部分もあるかもしれませんが、工夫をすることでいくらでも鍛えていけるものでもあると思います。

 

早く理解したいVSズレたくない

僕らの仕事では、見立てがずれたままで、さらにそれに気づかずに話を勝手に解釈してしまうのは、絶対に避けたいことです。

 

また「早く理解したい」というのも、一歩間違えれば「ただの勘違い早わかり」みたいな痛いことになってしまいます。

 

自分がずれているのに、そのズレに気づかずに、相手が「言ってもしょうがないから合わせとこ」となってしまったらこれはもう最悪の最悪です。

 

そうならないで済むためには、今話したいこと、思っていることを、素直に話し合いの場に提示できる空気感や関係性、自分がズレているかもしれないなと自分を見つめる謙虚さ気づいたら素直に謝り修正できる柔軟さ、が必要かなと思います。

 

って書いている自分が勘違いみたいになっていないか心配するくらいでいけたらと思います。

 

反響が大きかったので続きを書きました。

以下に続きます。

カウンセリングを始めてもすぐ中断になってしまうと悩んでいる人に読んでもらいたいお話

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