沈黙について
沈黙が怖いって人居ますよね。
僕もそうです。
何人かで会話をしていて、自分がなにか夢中で喋った後にシーンとなった時の恐ろしさって言ったらないですよね。
今回のテーマは、カウンセリングの時の沈黙についてどう考えるかです。
沈黙をどう扱う?
カウンセリングの時でも沈黙は怖いですよね。
特に初心者なんかは不安なので、できるだけ会話を続けようとするものです。
沈黙に耐えきれずに、何か良さげなことを言ってしまったり、アドバイスをしてしまう人もいますよね。
ただ「相手も気まずいだろうから会話で沈黙を埋める」のがサービスとするのは少々早とちりかと思います。
沈黙の意味や種類について考えてみたいと思います。
目次
Toggle沈黙の種類について
沈黙はどんなときに現れるのでしょうか?
・相手を拒否する沈黙「もう喋りたくない」
・考えている時の沈黙
・言葉を探している時の沈黙
・驚いて言葉を失っている時の沈黙
・相手を観察している時の沈黙
・自分の心のなかを観察している時の沈黙
・一緒にいる空気感を味わっている時の沈黙
ちょっと考えただけでもこれだけの沈黙の種類が出てきました。
沈黙の功罪
沈黙が怖いっていうのは、今の沈黙にどんな意味がわからないから、沈黙すること自体が双方にとって拒否しあうような、苦痛で気まずい時間になってしまうのではないか?という恐れなのかもしれません。
逆に言えば、本当は双方にとって意味のある貴重な沈黙の時間を、要らないおしゃべりで埋めてしまっていると考えることが出来るかもしれません。
ではどうしたら目の前の沈黙を見分けて、意味のあるものとして味わうことが出来るのでしょうか?
「沈黙」と「今ここ」
一つは、目の前の沈黙についての意味を自分なりに考えてみること。
もう一つは、今の沈黙について相手に尋ねてみることもありなのかもしれません。
その時には自分の考えてみた沈黙の意味も踏まえて「ちょっと気まずい気持ちになっちゃいました?」とか「今なにか、言おうとしてますか?」とか「この感じいいですね」とか。
なんでも良いんです。
何を尋ねたとしても、それはいま眼の前にある「沈黙」というものを一緒に扱ってみるという「今ここ」での作業になるからです。
沈黙から現れるもの
沈黙は時間であり空間である誰かが言っていたかどうか走りませんが、武道的に考えると「間」であることには変わりないんです。
それは西洋における誰の間にも同じように刻まれる時ではなくて。
その二人の関係性の中でしか起こりえない「今ここ」の「間」で、さらに言えば沈黙が訪れた瞬間、神様がそこを歩いているようなもんなんです。
人が音を発しないでそこにいること、それ沈黙自体が神聖な意味を持つものなんです。
沈黙が二人の距離を遠ざけることもあれば、逆に二人の距離を近づけていることもあるんです。
人間は本気になっているときは、なかなか2つのことを同時には出来ません。
その場に居る二人とも喋っていないということは、逆に心は活発に動いているんです。
カウンセリングが心理臨床の場として捉えるのであるならば、「沈黙」とはまさにお互いの存在そのものが、その場に裸で臨んでいるような、そんな瞬間なんです。
だから、後でしゃべるにしても、沈黙が訪れた時には、ふーっとゆっくり息を吐いて、じっと自分の心やその二人の間にある空気や時間そのものに、焦点を合わせてみるのもいいのかもしれません。
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