かけい臨床心理相談室

【公認心理師心理実習】実習にてプライベートな話を聞かれた時は?

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実習中によくあること

自分のプライベートなことを実習中に施設の利用者さんや学校の児童生徒に聞かれて困ったという話はよく聞きますし、きっとほぼすべての対人支援職の方々が学生時代の実習にて同じ思いをしたのではないでしょうか。

実習中に利用者さんにいろいろ聞かれたら「本当は普通にこたえられる範囲で自分のことを答えたい」でも「スタッフからはプライベートなことは話さないようにと言われているし」で困る方いらっしゃいますよね。

日常の人間関係では、相手が情報を開示した分だけ自分も徐々に情報を開示するというやり方で仲良くなったり、信頼関係を作っていくという事が起こります。

相手が情報を開示して、さらに自分に問いかけてきているのに、自分が開示しないのはアンフェアな気がしたり、相手を拒否してしまうような気がしたり、相手が傷つかないか心配になったり、というのはすごくまっとうなことで、「相手との人間同士の関係性を大事にしたい」という大切な気持ちがその姿勢の裏にはあるような気もします。

大事なのは何を目的とした関係性にいるのかという事です。

今ここではどんな関係性が必要なのか考える

実習で学ぶのは、一つにはこれまでの日常的な人間関係の取り方とは違った、自分と相手の立場に応じた目的的な人間関係の取り方というものなのかもしれません。

それは相手にサービスを提供することを目的とした人間関係もあるということです。

ただ「仲良くなる」だけではない「人間関係の取り方」自体が、相手の利益にも不利益にもなり得るのがこの世界です。

例えば、相手の要求に応じて、自分のプライベートのことを話せば、相手はうれしいでしょうし、そのことによって仲良くなることが出来ますが、親密さを増すこと自体がいいこととも限りません。

(それは実習生との関係があくまで時間を区切ったものであるという事、相手がどんな苦悩や不安を持っているかわからないこと等、様々な理由があるのですが)

 

私達が相手にいろいろと質問するのは、本当にその情報を欲しい訳ではなくて「一緒に楽しい時間を過ごしたい」ということが本質にあるのではないかと思います。

社会性として話を振ってくれているけども、本当は自分が話をしたい場合もありますし、あなたに関心があるのを示していると考えてもいいかと思います。

 

自分のプライベートな情報で応えるのではなく、その場にある状況や今いる文脈を利用して、お話をするのがいいかと思います。

もし実習であなたがその施設に行くのが初めてだったら、あなたはその施設では「初心者」というポジションのはずですよね。

その施設で起こる日々のことやいつも来る実習生に感じていること、人間関係の話など、教えを乞うことで、いろいろなことについて教えてもらえるはずです。

プライベートな質問についても、「彼氏いる?」と尋ねられても「それはちょっと答えられないんですけど、そういうのってやっぱ気になります?」なんて笑顔で返して話題を広げてもいいかもしれませんし、住んでいる場所を聞かれた時にも「江戸時代で言えば播磨の国のあたりとでも申しましょうか」と答えたら、「イヤイヤ今は令和だよ!」とツッコミが返ってくるかもしれません。

内容よりも現在の文脈に注目

話の内容ではなく、枠組みに注目するようにすることが必要というのは、カウンセリングと同じなのかもしれません。。

目の前の人と「何を話そうか?」と考えるのではなく「どんな時間を過ごそうか?」と考えるのが、大事な視点ではないかと思います。

 

 

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