かけい臨床心理相談室

【不登校】昨夜は学校に行くって言ってたのに朝になるとなぜかいけなくなる問題 その2

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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前回のお話はこちらです。

 

【不登校】昨夜は学校に行くって言ってたのに朝になるとなぜかいけなくなる問題

 

昨日の夜は「明日学校に行く!」って言ったのに、朝になったら布団から出てこずに「やっぱ無理」と青い顔。

昨晩すごく喜んだのにがっかりしてしまい、なんだか騙されたような気分になってしまった、という経験を持つ保護者の方も多いと思います。

前回の話では、子どものエネルギーが夜と朝では状態が違う事、良くなってきていないと「学校に行く」とは言えないはずなのでエネルギーが上がってきているのは間違いないこと、やっぱり「本当は学校に行かないと」と強く思いながらもいけずに葛藤していること、いうように考えていいのではないか?ということでした。

(解決志向では、起こったことの良い面に注目する、というアプローチを大切にしています)

 

ワンチャンを求めて覆水盆に返らず

で、せっかく「学校に行く!」と言えるところまでエネルギーが上がってきているわけですから、そのエネルギーと自尊心を「うそをついていた」「やっぱダメだった」とか「学校まで無理やり連れて行って校門で車から押し出そうと引っ張り合った」とか「先生に玄関までって言われたのに相談室まで連れていかれて一時間時間が過ぎるまで帰らせてもらえなかった」とかで、無駄に消耗するのはもったいないんですよね。

わりと学校の先生ってワンチャンに懸けるところがあって、「せっかく来たんだから」って引っ張れるところまで引っ張ろうとする。

上手くいかなかったら「いや~上手くいきませんでした」じゃあ本当はすまないですよね。

失敗するとガッとエネルギーの水準が落ちるというか、何か月かかけて、一滴ずつためてきたエネルギーをその場にまき散らすことになってしまします。

何か月分か後戻りするんです。

 

 

勝率9割超える見通しがない限り、やめた方がいいと思うのですが、成功率も半々なら平気でトライしてくるのが恐ろしいです。(ここはSCのふんばりどころ)

見通しの薄い無茶な提案を聞くたびに、「失敗した時のリスクを背負うのは本人と家族なのにね」と良く思っていました。

Uターン作戦

じゃあどうすればいいかという話なんですが、基本は「学校行くなんて言ってくれるってことは少し元気になったんだなって嬉しいけど、ちょっとだけ心配だなあ。行くか行かないかは朝起きてから考えようか~」と「Uターン作戦」でいいかと思います。

 

詳しくはコチラに

 

 

Uターン作戦は車で送っていくときに「ちょっとでも躊躇したら帰るからね」と先に行っておき、躊躇したら粘らずにすぐにUターンして「ここまでよーがんばったねー」とアイスでも買って帰り、子どもの元気を無駄に消費せず、しかも子どもの「あんとき行っておけば~」という悔しい気持ちをためていく作戦です。

(行けるときはどのみち躊躇せずスッと行けるので、その時は見送る)

 

せっかく上がってきた元気を下落させず、キープしつつ、朝の時点で「OK」ってなるところまで、「行かなきゃ」より「行きたい!」の気持ちが強くなるまで、じわじわ元気をためていく方が、今回取り上げた、夜限定であったとしても「学校に行く!」と言えるレベルに来ているのならば、その方がリスクが少なく誰にとっても得るところがが多いことでしょう。

 

イメージと行動のレベル

人がイメージして行動するまでに、こういった段階がある想定してみてはどうでしょうか?

 

「想像するのも無理レベル」・・・考えなくて済むようにひたすら何かに没入

      ⇓

「想像はできるけど言葉に出せないレベル」・・・一人であれこれ考えて悶々

      ⇓    

「言葉に出せるけど行動できないレベル」・・・夜に行くというが朝は無理

      ⇓

「言葉に出さずとも行動に出せるレベル」・・・しれっと学校に行く

 

子どもが「言葉に出せるけど行動できないレベル」にあるとき、できるだけ周りが調子に乗って首根っこをつかまないように、その子自身の活動や行動の広がり、選択の幅が広がっていくのをじーっと観察して、たくさんの進歩を発見できるように、収穫の時まで本当の意味で見守れたらいいと思います。

 

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