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【カウンセリング】ロジャーズの両価性の話

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
カケイ カズノリ
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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ロジャーズの両価性

ロジャーズの言う両価性という考え方の大切さについて最近良く実感しています。

[su_box title=”カール・ロジャーズとは” box_color=”#fcbf76″]カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers, 1902年1月8日 – 1987年2月4日)は、アメリカ合衆国の臨床心理学者。来談者中心療法(Client-Centered Therapy)を創始した。カウンセリングの研究手法として現在では当然の物となっている面接内容の記録・逐語化や、心理相談の対象者を患者(patient)ではなくクライエント(来談者:client)と称したのも彼が最初である。1982年、アメリカ心理学会によるアンケート調査「もっとも影響力のある10人の心理療法家」では第一位に選ばれた[1]。学生時代に1度、その後も2度来日している。wikipediaより[/su_box]

 

例えば相談に来た方が「母親のことがどうしても許せない、憎くてしょうがない」と話したとします。

あなたならどうするでしょうか。

一般的には「そうはいってもお母さんもあなたのことを大事に思っているはずだから、そんなに憎まないでいてあげてほしい」とか「産んで育ててくれた親にそんなこと言うもんじゃないよ!」と返したりすることも在るかもしれません。

こういう返しは、相談に来た方の発言に対して、ある価値観から良いか悪いかのジャッジが入っている返しですよね。

こういった素人のする普通の返しは、「正しい」かもしれませんが、相談に来た方にとっては「糞の役にも立たない」(下品ですいません)、閉店ガラガラな返しとなることがほとんどなわけです。

まさに「話さなきゃよかった!」という話し損なやり取りになります。

こういった薄っぺらい道徳や倫理を楯にしたクソみたいな返しを、なぜ人は善意でしてしまって、相談しに来た相手を傷つけてしまうのだろうかといえば、ひとえに「そう言っている気持ちがわからないから」ということなのでしょう。

わからないなら何も言わなければいいし、もしくは「わからないからもう少し教えて」と尋ねればいいだけの話で、頼まれてもいないジャッジをする必要はないですよね。

でもごくごく普通のカンの悪い人は、「それわからん」と思った瞬間に、何故か上から目線の薄っぺらい常識ジャッジメントを「助言」めいた雰囲気で始めるわけです。

残念。

いつもジャッジした瞬間、対話は途切れ、対話の関係も途切れてしまうんです。

ネガティブ・ケイパビリティ

なぜジャッジをしてしまうかといえば、人はやはり白黒つけたくなるものだからとしか言いようがないのですが、ではなぜ白黒つけたくなるかといえば、いろんな判断を保留しながら話を聞き続けることは、とても人の情報処理を圧迫することだからなのではないかなと、僕自身は考えています。

曖昧さに耐える力、ネガティブ・ケイパビリティとはよく言ったものです。

【不登校】学校の話題を話したいけど話せない・・・ネガティブ・ケイパビリティ

曖昧さに耐えることは実は力のいることで、普通じゃできない、だからこそそれができるカウンセラーは報酬をもらうことができるのかもしれません。

矛盾した反対の意味合いを持つものをいかに受け入れるのか

話は戻って、両価性について。

ロジャーズの言った両価性ということは、矛盾した反対の意味合いを持つものを、そのまま受け入れる、という意味ではないかと僕は受け取っています。

さっきの親を憎んでいるという話であっても、対話を続けていくと多くの場合は反対のようなこと、例えば「親に認めてもらいたかった」とか「大切にしてほしかった」とか、そういう悲しみを秘めた言葉が溢れだしてくることがあるんです。

強い感情の裏にはその感情と相反するような、または補い合うような感情が語られないまま影にひっそりと潜んでいることがあります。

「憎んでいる相手に大事にしてほしいと感じている私」について、「そういうこともあるんですね」「それもあなたらしいかもしれませんね」とかすかな驚きを持ちながら、そこをまるごと受け止めることができる聞き手で有りたいなと思います。

 

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