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【臨床のコツ】会話からどうやって見立てるか? 

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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カウンセリングには欠かせない「見立て」のコツについて解説しました。

 

「これだけは言えるかもしれないこと」を探せ!

例えば、相談にいらした保護者に対して、カウンセラーが他所の支援機関を紹介したところ、保護者がすごい剣幕で「またたらいまわしじゃないですか!」と怒ったとします。

カウンセラーとしては少し動揺する場面ですが、この場面から「これだけは言えるかもしれないこと」はなんでしょうか?

 

保護者は「また」と言っていることから、これまでいろいろな人に相談をしたものの「受け止めてもらえなかった経験」を重ねられているかもしれません。

「受け止めてもらえなかった経験」をするたびに傷つき、それが「怒り」という表現で出た可能性も考えられます。

あるいは、「怒り」という形で、今まで言えなかったことがようやく言えたのかもしれません。

 

このように「これだけは言えるかもしれないこと」を考えると、様々な可能性が見えてきます。

それを「もしかして、せっかく相談してみたのに他所を紹介されちゃったということが今までもあったんですか?」といった具合に、1つずつ確認してみる。

「これだけは言えるかもしれないこと」の確認を積み重ねていくと、保護者の体験や感じられてきたことが少しずつ具体的になっていきます。

話が具体的になると、カウンセラーも「ひょっとすると、保護者はこう感じていたのかも?」と共感の入口に気づけるようになります。

その時も、カウンセラーの想像があっているか保護者に確認してみる。

この過程自体、保護者が「自分を受け止めてもらえた、わかってくれようとしてくれた経験」を重ねることにもなります。

 

 

わからなさや曖昧さを感じながら会話を続ける専門性

心理の見立ては、医師の診断のようにズバッと言い切る必要はありません。

医師が診断をするのは、治療に必要な薬を処方するためです。

むしろ心理がそれをしてしまうと、相手への理解が止まってしまうリスクがあります。

「もしかして、こうかもしれないし、ああかもしれない」と思いながら、その都度相手に確認し、理解を深める。

この作業を繰り返していると、自然と相手の役に立つこと(見立て)が見えてきます。

このような会話を続けること自体が、心理の専門性といえるのかもしれません。

 

 

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