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保護者相談とコンサルテーション「主訴の主語は誰なのか?」

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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主訴の主語について考える

子供に関する相談を担任や保護者から受けるとき、「子供に〇〇させたい」「子供が〇〇になって欲しい」というように、主訴の主語が子供になっていることがありますよね。

子供に関する相談なのだから「子供に良い方向に変わって欲しい」と保護者や担任といった、子供を取り巻く大人が願うのは当然のことかと思います。

ここで考えたいことは、

①子供自身ががそうなることを、願っているのかどうかということ→子供自身のこの問題に関するニーズは何かということ

②子供の変化を主訴として扱う手前にある、保護者や担任自身のニーズとは何かということ

この2点です。

今困っている相談者のニーズはもちろん扱わなければいけませんが、そのことが子供自身のニーズとかけ離れ過ぎているときには、結局何をやっても良い方向に変化することはまず無いでしょう。

なぜなら子供の中のニーズや目的にそぐわないことを押し付けることは、子供の中にある力や主体性を押し殺させてしまい、子供の内なる力を引き出せなくさせることにつながるからです。

だからといって、ここで「お母さんがやらせたいことではなく、お子さん自身のやりたいことはなんですか?」とやってしまうのは、場合によっては相談に来たのに否定された、私の気持ちをわかってもらえなかった、となってしまうかもしれません。

相談に来ているのは目の前の相談者なのですから、その保護者や担任の願いを否定することからスタートするのは誰にとっても利益のないことになるかと思います。

ではどうすればいいのか。

主訴→各々のニーズ整理

僕はそういうとき、保護者のニーズと子供のニーズ、学校などの関係者のニーズなどに分けて整理してくという作業を保護者や時には子供、学校の担任などの関係者とやるようにしています。


そうすると次第に、保護者が自分を主語にして、自分の課題としてその主訴の周辺で取り組めることが同定できるようになっていくことが多い気がします。

例えば「子供に学校に行かせたい」→「子供に元気になって欲しい」→「家の中で子供が安心できる時間を作る」→「保護者が子供を観察して安心できている時間を探す」→「子供が安心できる時間や場所が広がるように、保護者自身が声かけや関わりを工夫する」といったように。

これは学校の先生とのコンサルテーションでも同じことが言えます。

例えば「子供を学校に来させたい」→「子供に学校が安全な場所だと認識させたい」→「担任自身が子供との絆を今より安心感のあるものにしたい」→「家庭訪問に行ったら必ず一つ、学校では言えない担任自身の面白話を披露する」なんてことだったり「その子供の良いところ、今の時点での達成を必ず一つ見つけて保護者にフィードバックする」というのでもいいかもしれませんよね。

まとめ

大事なのは、主訴をそのまま扱うのではなくて、その種その中心になっている子供のニーズを確認した上で、その子供に関わる人のニーズを行動レベルまで落とし込むこと、そういった動きや関わりの評価と改善が定期的に行われるシステムをマネージメントすることでないかと思います。

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