かけい臨床心理相談室

【なんスク】なんでスクールカウンセラーが学校でうまくいかないのか? 心のケアと課題解決能力の育成

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なんでスクールカウンセラーが学校でうまくいかないのか?

それはスクールカウンセラー(以下SC)の持つ考え方の枠組みと、学校の持つ考え方の枠組みが異なっているからです。

 

スクールカウンセラーの持つ枠組みは「心のケア」というものがあります。

所が学校文化の中には「心のケア」という枠組みは存在しないのです。

では学校の持つ枠組みは何かといえば「課題解決能力の育成」です。

その視点からSCのやっている「心のケア」を見ると、どうしても必要な課題に向き合わせていない、逃げている、というように見えてしまうんです。

学校の先生の言う「甘やかしている」の裏側にはそんなからくりがあるのではないでしょうか?

 

ならば協働するためにはどのようにすればよいでしょうか?

SC側が学校の持つ課題解決能力の育成という枠組みを取り入れたうえで、児童生徒への介入の提案をすればいいのです。

 

例えば教室で週に三度は暴れて物を壊したり児童を叩くといった暴力をふるう子どもに対して、どんな介入をするのが良いでしょう。

全てのカウンセラーがそうだとは思いませんが、僕はやはりその子が暴れざるを得ない心的状況、環境との相互作用がにあるというように考えます。

なのでその子どもがどうしたら暴力を振るわずにその場にいるという状況が作れるだろう?ということを考えますが、学校の先生としては基本的には、叱る、別室へ取り出す、指導して反省させる、という考え方になるかなと思います。

例えばカウンセラーが「もともと傷つきがあってこの子は暴力をふるっているんだから、叱ったら更なる傷付きになって結局暴力は収まらないのでは?」と学校の先生に対して助言した場合「そんなこと言ったって実際に悪いことをしているのだから、間違ったことをしないように注意しなければならないでしょ」となることが多いような気がします。

どちらが正しいとか間違っているのかという事ではなく、基本的な枠組みの違いがこのように介入についての考え方の違いとして現れると考えたらいいでしょう。

 

協働という事を考えたとき、ここは両面作戦でいくのが良いのではないかと思います。

例えば、何かが起こった場合には、次回のためにガイドラインを作っておく、例えば他の人の文房具を投げたり、誰かに暴力をふるった場合には担任が職員室に電話をかけて職員に迎えに来てもらい別室に連れていく、ということを本人や保護者も交えて決めておく。

実際に再びそういうことが起こった場合には、担任は子供を叱らずに淡々と予定通りのことをこなすように職員室に電話をかけ、本人は別室に連れていかれ、授業はそのまま続く。

一方別室に連れてこられた子どもは、別室にてガンガンに怒られるのかと思いきや、ほどほどに注意された後に、その子のその子なりに頑張っていることを認めるという関り、注意はされたものの、人としては認められていると感じるような関りを受けることになる。

例えば「お前、今日のあいさつけっこうよかったよな、先生はいい挨拶するようになったと思ったぞ」とか「先週は何度も暴れてたのに、今週はまだ一回しか暴れてないな、お前なりに頑張っているんだなって思ったぞ」といった声掛けをするとか、「お前んちの母ちゃんバリバリ働いてそうだなあ、お前と同じで頑張り屋さんだなあ」とか、「昨日は何やって遊んでた??Aちゃんと仲いいよな?」とかなんでもいいんです。

説教より積極的関心の割合を多めにしたかかわりをすることが大事なんです。

こういう対応をやっていると、子どもは別室対応の時に自分の気持ちが話せるようになってきたり、勉強で遅れているところを個別に教えてもらうなんてことが起こってきたりします。

 

指導をすることと、その子の存在を肯定することの両立が出来ないわけではないんです。

そして違う視点を持っているからといって相手を否定するような喧嘩をする必要はなく、違う視点を持っているからこそ補い合うことが出来るのではないかと思っています。

 

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