かけい臨床心理相談室

スクールカウンセラーならば、学校の見えないニーズに気付かないとヤバイ、、、ことになるよ

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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会話の中からニーズを探せ

 

カウンセリングの基本の基本として・・・

相談に来た相手が、どんな期待とニーズを持っているのか?

ということを聞き取って確認することがまずは大事なのですが。

 

その中で、まだ語られていない、あるいは相談者自身も気づいていないニーズを発見することもあります。

そして、カウンセリングの求めていなかった有用性や効能に気づくこともあります。

 

学校でのカウンセリングでも同様のことが言えるのですが。

協働の立場から学校をエンパワメントする存在としてスクールカウンセラーが活動するのならば。

ただ単に来た依頼に応えるだけでなく、そのクラスや学年や、学校の抱えているニーズをちゃんと読み取って、そこに応えていくという精度が必要となってきます。

 

言葉にならないニーズを探せ

なぜ精度かというならば、学校の先生にとっては「ここまではやって欲しいけど、ここから先は出てもらうと困る」とかあるんですよね。

 

例えば「声かけはして欲しいけど、カウンセリングを始める前提で動かれるとちょっと、、、」とかね。

 

多くの先生方は「力は借りたいけどこっちの予想してないことをされたら困る」とか「他の子への対応や、学年の対応のバランスを考えないで特別な対応されたら困るなぁ」という心配があります。

スクールカウンセラーが、そこを配慮してくれる人なのかどうか分からないうちは、力が借りたくても借りられないのが現状で。

「できればこちらの意図を理解してくれた上で、教師の出来ないことをしてくれないかなぁ」

と思っているものですが、なかなかそこまでは言葉にはしてくれません。

 

逆に「そこ気付いてくれる人だとありがたいなぁ」と思っているものだと思います。

 

学校というのは様々な人の持つニーズが交錯する所

自分自身のことを振り返っても、僕らは対個人の技術を専門にしているので、ついつい目の前の人の支援ということに気持ちが入ってしまい、支援する相手や自分の周辺が見えづらくなるということがよくあります。

それは、目の前の人のニーズに集中するあまり、目の前の人「以外」のニーズが見えなくなってしまうということです。

スクールカウンセリングで言えば、保護者や担任の持っているニーズ、学年集団や学校組織の持っているニーズからズレたままで支援をしようとしてしまった場合。

それはただ「支援をしたい」という自分自身のニーズを満たしたいだけ、ということになりかねません。

そうならないようにするためには、こまめなコンサルテーションや、学内ケース会議、生徒指導部会といった場を使って、どんなところを目標に、どんな方法で支援していくのかという「目標設定や方法の共有」をしていく必要があります。

(上手くいかないケース会議は情報共有だけで終わってしまう場合が多い)

こういった話し合いの中で、自然に新たな、今まで見えていなかった本人の、支援する先生方の、そして学校の持つニーズが見えてくると一番いいですよね。

 

常勤のスクールカウンセラーの仕事とは?

「目標設定や方法の共有」が上手くいくようなケース会議を一つ重ねるごとに、一人一人のやることが明確になり、その子に関わる必要性や、その子自身のことが少し理解できるようになっていきます。

それが基本にある上で、多職種の支援が繋がっていくことになります。

 

この流れを促進するための手を細かく打っていくのが、スクールカウンセラーの大きな仕事の一つだと思っています。

 

ついつい先生方と同化しがちな常勤のスクールカウンセラーですが、学校の文化の持っている目線と違う角度での見立てや介入方を提示すること、そしてそれが学校のニーズにバチッ!と合っていたり、隠れていたニーズがババッ!と現れたりするときに、「あ、そういやこの人カウンセラーやったんだ」って思い出してもらえる感じでいけると、幸せです。

 

そして自分を含めた関係性のリアリティーにも目を向けないとやばい・・・分業と協働の違い

続く。

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