かけい臨床心理相談室

トッププロとは言わずとも、若手に負けないベテランになるために何が必要なのか?

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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こんな記事を読んでいろいろと自分たちの業界のことについても考えました。

 

「若手に劣るベテラン」問題と、「トッププロ」の凄まじさについて。

 

自分の中の当たり前にしがみつき続けるリスク

 

トッププロとは言わずとも、若手に負けないベテランになるために何が必要なのか?

 

僕が思うのは「新しい考えやものの見方に心が開かれているかどうか?」ってことが大事なのかなと。

 

当たり前のことですが、この当たり前が意外と難しい。

 

なぜなら、自分が時間とお金と労力をかけてものの見方を少しずつ学んで、実践の中で身につけてきたものだから、時間が立てば経つほど、その見方以外のものの見方を取り入れるのが難しくなってしまうんですよね。

 

そして学んだ理論やものの見方と、自分自身のものの考え方がが、知らず知らずにどんどん重なっていってしまうなんてこともあるように思えます。

 

そもそもいくら知識や理論が頭のなかにあっても「身につかなければなかなか役に立たない」ので、それもしょうがないのですが。

 

でも社会のあり方や、僕らの職種に対する社会的な要請は年々変化していってるし、当然のように新しい理論やものの見方、あるいはアプローチ方法なんてものはいくらでも登場しているわけで、そんななかで自分の中の「当たり前」にしがみついていることは、とても大きなリスクになってしまうよな、と思っています。

 

じゃあどうすりゃいいんだよ!ってことなのですが。

 

マニュアルを作り出すのがトッププロ

 

今回紹介したブログでは、医療の素人とプロの違いはマニュアルを扱えるか、マニュアル通りに仕事ができるかどうか、そしてトッププロはマニュアルを作り出す作業をしている者、とされています。

 

新しいものに心を開けないんだったら

 

  • 「自分自身のこだわりのマニュアルをどんどん細かく微細化していくこと」
  • 「項目をどんどん分けて注釈をつけていくこと」
  • 「その注釈に専門用語や概念を使わないこと」

 

が必要だと思います。

 

「マニュアルを複雑化していっても使いにくくなるだけじゃん!」て思う方もいらっしゃると思います。

そのマニュアルはあくまで自分用なので、自分自身が無意識に使ってしまっている言葉や概念、転移とか共感とか指導とか受容とか(マニュアルの中でも自動化されちゃっている部分)について

 

「あえてそれって細かく言うとどういうことだっけ?」

 

「それって実際はこういう場合とこういう場合もあるよね」

 

と場合分けしていくこと。

 

つまり「分け分け」していくことで、自分の中のフローチャートを細かくしていくことが出来るはずです。

 

分け分けの実例

 

例えば

 

「子どもに指導する」について

 

⇒やって良いことと良くないことの境界線を情報として伝える

 

⇒同じような状況で失敗しないで済むための方法について話し合う

 

に分けてみる。

 

こうやって意識して言葉の中にある機能を分けて記述することが出来れば、業務をしているうちにその分け方がいつのまにか自動化されていき、また新しい項目に分かれていきます。

 

例えば先程の「子どもに指導する」について分け分けした項目である

 

「同じような状況で失敗しないで済むための方法について話し合う」についてもさらに分けてみると。。。

 

⇒本人の持っている良さを引き出すこと中心の話し合い

 

⇒状況をシュミレーションして「いざというときに向けた準備」をするための話し合い

 

に分けることができます。

 

そしてさらに

 

「状況をシュミレーションしていざというときに向けた準備をするための話し合い」

 

シュミレーションの仕方

 

⇒評価の仕方

 

に分ける。

 

「評価の仕方」

 

⇒上手く行った場合

 

⇒上手く行かなかった場合

 

に分ける。

 

【上手く行かなかった場合】を「評価の文脈」と「工夫の文脈」に・・・

 

みたいに延々と分けていくと。

 

「子供に指導する」ということについての膨大なフローチャートが出来上がります。

 

延々と分けていった先にあるもの

 

もちろん頭のなかでやるだけでも十分ですが、大事なのは・・・

 

なんとなく使っている言葉や行動の意味を場合分けして明確にしていくことで

 

・当たり前の言葉の持つ情報の質が高まる

 

・情報共有や介入にも曖昧さが無くなる

 

といったことになるのではないでしょうか?

 

「分け分け」の積み重ね

こういった「分け分け」の積み重ねが、見立ての早さや、介入や情報共有のきめ細かさにつながっていくのではないかと思います。

 

そしてその分け方自体がその人の個性なので、この「分け分け」の結果としてきめ細かく、その人にしか出来ない臨床というものにつながっていくのではないかと思います。

 

若手に劣らないベテランになれるように、精進していきたいです。

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