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【中断が起こりやすい人へ】なにわともあれジョイニング

 

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臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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正しいことをいっているはずなのになぜか相談に来た方が怒ってしまう、カウンセリングがなかなか長期に続かない、ということで困ってらっしゃる専門家の方もいらっしゃることと思います。

前回はズレを言葉にする、インフォームドコンセントのことについて書きましたが、今回はジョイニングを十分にすることで、解決できる場合が多いのではないか、ということについて書いてみたいと思います。

ジョイニングとは

ジョイニングというのは「仲間に入る」「入れてもらう」という意味の家族療法の用語なのですが、つまり相談に来た方の持っているルールや感情、信念や前提に十分にカウンセラーが合わせられていないからこそ、心理学的、カウンセラー的には正しいことを言ってもなんだか上手く行かないのではないかということです。

[su_box title=”ジョイニングとは” box_color=”#263aae”]家族療法の中核的な概念。カウンセラーとクライエントの1対1のラポール関係に相当する考えで、家族の関係性の中に、仲間入りさせてもらう。家族にカウンセラーという仲間が加わることにより、仲間入りしながらもその固定化された関係性をずらしていく。ジョイニングには、以下の3つの技法がある。

伴走:家族のコミュニケーションにカウンセラーがついていく

調節:家族のコミュニケーションに、カウンセラーの言葉遣いや行動を適応させていく

模倣:家族のコミュニケーションやしぐさ、表情などを観察しそれに合わせるスクールカウンセラー養成所[/su_box]

maenoshinさんのブログの試験問題解説にはこんなふうに書いてありましたね。

これが通常の説明かと思うのですが、さらにもう一歩進めて、家族療法と言わずとも、個人での相談やカウンセリングの中では、その人の文化や感情や信念にもジョイニングしていきましょう!というふうに僕自身はジョイニングについて捉えています。

受容共感とジョイニングとの違いは?

受容共感とどう違うの?と思う人もいるかも知れませんが、受容共感は、その人の話の内容、つまりコンテンツに関わることについて扱うもの(つまり悲しい気持ちには悲しいといった具合)ですが、ジョイニングは話している内容ではなく、その内容の扱われ方、ムードや気配、前提について、つまりコンテンツではなくそのコンテンツを包んでいる文脈にセンサーを向けることと言い換えても良いのかもしれません。

カウンセリングをしていると、ついつい話の内容にばかり気が向いてしまうかもしれませんが、どんな雰囲気で、どんな態度で、どんな空気感で、どんな前提を持って対応するかといったことのほうが、相談をしに来られた方にとっては大事なことがあります。

感情がいっぱいの方には自分の感情のチャンネルにチューニングを合わせて、合理的な考え方が好きな方にはできるだけ理路整然と、物事を斜めに見る人と一緒のときは斜め目線で一緒にお話するということです。

嘘を言う、内容を相手に変えて合わせるのではなく、あくまでガワの方を、相談に来た方に合わせて、相談に来た方が話しやすいようにこちらが積極的に合わせていくということです。

どうやってジョイニングが出来るようになる?

方言できたらできるだけ方言で返す、強めに来たら逆に弱めに返す、どうしたら相手が話しやすいかということを考えて、その枠組みを意識的に調整していくことも、やはり相手の話を聞くカウンセラーとして必要な専門性かと思います。

そしてそのためには自分の中に多様性を積極的に認めて飲み込んでいく気概が必要な気もしています。なぜなら、相手の文化に合わせて話すときに、その文化のことが理由もなく苦手であったり、どこかで嫌っていた場合は、それが相手に伝わってしまうこともあるからです。

意識的に相手の持つ枠組みに合わせていくこと、様々な文化や考え方について、自分自身の対応能力を上げていくことで、無意識に、当たり前のように相手にジョイニングが出来ていくようになるはずです。

なにわともあれジョイニングから、ということです。

これに絡めて、ペーシングとリーディングの話ができればいいなと思っております。

(公認心理師資格試験を受験された方、本当にお疲れさまでした!)

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