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【本を読む】ミルトン・エリクソン入門 第2章その6 患者の抵抗を利用すること 

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
臨床心理士/公認心理師 かけい臨床心理相談室代表/愛知学院大学特任講師 専門領域:ブリーフセラピー
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ミルトン・エリクソン入門を読む

WHオハンロン著「ミルトン・エリクソン入門」(金剛出版)という本があります。

この本は、ブリーフセラピーの源流になったと言われる天才的な精神科医ミルトン・H・エリクソンのアプローチについて、著者の目線からまとめられており、僕自身の臨床の中で一番大きな影響を受けている本の一つです。

自分の臨床を見直すという意味でも、ミルトン・エリクソンについて多くの方に知っていただくという意味でも、この本に書かれていることを紹介しつつ、自分なりにコメントを書いて行こうかと思います。

関心の在る方はお付き合いください。

目次

患者の抵抗を利用すること Utilizing the Patient’s Resistance

患者の中には”逆に入れるキー”を持っているかのような人がいて、そのような患者に対しては、彼らの反対的な反応パターンを計算に入れたアプローチが必要となってくる。

ミルトン・エリクソン入門 P41

患者が面接室に持ち込んでくるものはなんでも利用する、ということは、患者の治療への抵抗やセラピストの抵抗であっても積極的に利用するということなのでしょう。

エリクソンはトランスに絶対に入らないと決めていた被験者に対して「もっとしっかり起きていて」とか「目をずっと開けたままにして」という教示を与えていました。

抵抗しようと心に決めた被験者は、もちろんその教示に抵抗するわけですが、そもそもエリクソンはやってほしいことと逆の教示をしており、さらにその人の抵抗をもっと引き出そうとやっているわけで、結果としてその被験者はトランス誘導に従ってしまいました。

これはパラドックス介入にも見えるかもしれません。あえてしてほしいことの逆を言うことで、結果として相手がエリクソンのしてほしいことに従ってしまうのですからそうとも言えるでしょう。また、言われていることの反対をしようとするのは、やっている方としては、常に反対になるように考えていなければなりませんし意外とややこしいかもしれません。つまり混乱技法でもあるということです。

まとめ

カウンセリングをやっていると、様々な場面で「抵抗」としか言いようにない何かにぶち当たることがあります。

ちょっと変な言い方かもしれませんが、「その抵抗ももっともだよね」と一回受け入れてみる。

抵抗をする方もする方で、抵抗に対する抵抗があると想定しているから強く来るわけですから、自分の抵抗が受け入れられた瞬間、あれ?っと一瞬(抵抗の)足場を無くすんですよね。

関係ができるのはそこからなのかもしれません。

ミルトン・エリクソンのような抵抗の利用が難しくても、抵抗の「肯定」なら出来るかもしれないな、と思いました。

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