【新しい臨床の学び】合気道×臨床感覚──身体からカウンセリングを考えるワークショップを開催します
「カウンセリングは言葉の仕事」
そう考えられることが多いかもしれません。
もちろん、言葉はとても大切です。
しかし実際の臨床では、言葉にならない安心感や距離感、間合い、身体の緊張や落ち着きなど、多くのことが身体を通してやり取りされています。
私は長年、臨床心理士としてカウンセリングを行う一方で、合気道を続けてきました。
最初は全く別の世界だと思っていましたが、稽古を重ねるうちに「これは臨床そのものではないか」と感じる場面が増えていきました。
そこで今回、「合気道×臨床感覚」というテーマで、身体感覚を通してカウンセリングを学ぶワークショップを開催することになりました。

このワークショップで目指すこと
技を覚えることが目的ではありません。
武道経験も必要ありません。
目指すのは、援助者としての身体感覚を育てることです。
例えば、こんなことを体験します。
- 力を抜くとはどういうことか
- 自分の軸を感じるとはどういうことか
- 相手との間合いが関係性に与える影響
- 身体が安心するとコミュニケーションはどう変わるのか
- 自然体で専門性を発揮する感覚
座学では、実際のカウンセリングで起きていることを心理学の視点から整理し、実技では合気道の身体操作を通してその感覚を体験していただきます。
「援助者としてのBeing」を身体から育てる
心理療法では、援助者のBeing(在り方)が重要だと言われます。
私は、そのBeingは考えるだけでは育たず、身体とも深くつながっていると感じています。
責任感が強くなると肩に力が入り、相手を理解しようと焦ると呼吸が浅くなり、自信を失うと姿勢も変わります。
逆に、自分の身体が自然で落ち着いていると、相手との関係も自然と変化することがあります。
この身体感覚は、頭で理解するだけでは身につきません。
実際に動き、感じ、体験することで少しずつ育っていきます。
このワークショップで大切にしたいこと
カウンセリングは、言葉だけで行われるものではありません。
私たちは、表情や姿勢、呼吸、間合い、身体の緊張など、多くの「身体の情報」を通して相手と関わっています。
実際の臨床では、「専門家としてうまく対応しなければ」「相手を傷つけてはいけない」「役に立たなければ」という思いから、自分でも気づかないうちに身体が固くなり、本来の自然な関わりが難しくなってしまうことがあります。
力を抜くことは、対人支援の基本です。
しかし、不安や責任、プレッシャーの大きい現場で、本当の意味で力を抜くことは簡単ではありません。
だからこそ、このワークショップでは「どうすれば力を抜けるのか」を、頭で理解するだけではなく、身体を通して体験していただきます。
前半は、カウンセリングの中で実際に起きていることを心理学の視点から整理する座学を行います。
後半は、合気道の身体操作を体験しながら、「身体を通して関係性を学ぶ」時間を過ごします。
合気道の技を覚えることが目的ではありません。
身体を通して、次のような感覚を体験していただきます。
- 自分の軸を感じること
- 必要な力を必要なだけ使うこと
- 力を抜いても安心できる身体を育てること
- 相手の動きや感情の方向を身体で感じること
- 自然体のまま専門性を発揮すること
対人支援では、「何を言うか」と同じくらい、「どのような身体で、どのようにそこにいるか」が関係性に影響を与えます。
ありのままの自分に近い状態でいながら、必要な専門性を発揮できること。
その在り方が、ときに言葉だけでは越えられなかった関係の壁を動かすことがあります。
私が合気道を通して学んできたのは、相手をコントロールする技術ではなく、自分自身を整え、自然な身体で相手と向き合うことでした。
この感覚は、カウンセリングやスクールカウンセリング、医療、教育、福祉など、さまざまな対人支援の現場にも通じるものだと感じています。
力を抜いていても安心できる。
自分の軸を感じながら相手と向き合える。
そんな身体感覚を体験し、日々の実践に持ち帰っていただければ幸いです。
こんな方におすすめです
- 臨床心理士・公認心理師
- スクールカウンセラー
- 医師・看護師・作業療法士など医療職
- 福祉・教育・対人援助職
- 学生
- 身体感覚を臨床に活かしたい方
- 武道経験は問いません
開催概要
日時
2026年8月11日(火・祝・山の日)
午前の部 10:00〜12:00
午後の部 13:00〜15:00
会場
高崎市内(公民館または体育館)
※お申込み後にご案内します。
参加費
3,000円
定員
12名(子連れ参加可)
服装
動きやすい服装でお越しください。
詳しい情報とお申し込みは以下のフォームよりお願いします。
最後に
臨床を学ぶ方法は、本や研修だけではありません。
身体を通して自分自身を知ることも、援助者としての成長につながります。
「どうすればうまく関われるか」ではなく、「どのような自分で相手の前にいるか」。
そんなテーマに興味をお持ちの方と、一緒に学べることを楽しみにしています。
かけい臨床心理相談室の研修・スーパービジョン
かけい臨床心理相談室では、ブリーフセラピー、家族療法、スクールカウンセリング、トラウマケアなどをテーマにしたオンライン研修やウェビナーを開催しています。
東豊先生、副島賢和先生、神村栄一先生など、多くの先生方による研修も録画視聴が可能です。
また、オンラインスーパービジョンでは、安心してケースを検討できる場を大切にしています。無料でご覧いただける動画も多数ありますので、ぜひホームページをご覧ください。
オンラインスーパービジョン無料体験
カウンセリングが上手くなりたい!
ケースの見通しをちゃんと立てたい!
手詰まりを感じている!
まだまだ上達していきたいカウンセラーの皆さんに、オンラインスーパービジョン無料体験のお知らせです。
毎月3名限定でオンラインスーパービジョンの無料体験をZoomにて行っております。
気になる方は下記のスイッチをクリック!




