スクールカウンセラーの実践力を育てる「臨床実践ラボ」|研修・事例検討・スーパービジョンをつなぐ学びの場
目次
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- 臨床実践ラボは、スクールカウンセラーを中心とした心理職が、学校や臨床現場で実際に使える知識と介入方法を学ぶ場です。
- 臨床心理学、学校臨床、不登校、発達支援、家族療法、認知行動療法、トラウマケア、精神医学などを幅広く学べます。
- 動画を見るだけではなく、事例検討やスーパービジョンを通して、自分のケースに知識を結びつけることを重視しています。
- 一つの正解に依存するのではなく、クライエントや学校との関係を大切にしながら、状況に応じて見立てと関わり方を調整できる臨床家を育てることを目指しています。
臨床実践ラボが目指しているのは、大学院を出た後も、資格を取得した後も、学び、試し、振り返りながら臨床実践を育てていける「もう一つの臨床実習室」です。
学校現場で必要なことを、ほとんど教わらないままSCになる
「学校現場で必要なこと、全然教えてもらっとらんやん!」
スクールカウンセラーとして学校に入ったとき、そんなふうに頭を抱えた経験のある方は、少なくないのではないでしょうか。
大学や大学院では、心理学の理論や心理療法、心理検査、面接技法などを学びます。しかし実際に学校へ行くと、授業で習ったことだけでは対応しきれない場面にたくさん出会います。
初めて勤務する学校で、最初に誰と話せばよいのか。相談室で待っていればよいのか、それとも校内を回った方がよいのか。担任から相談を受けたときに、どこまで助言するのか。不登校の子どもに会えないとき、誰に、どのように働きかけるのか。ケース会議では何を伝え、何を伝えないのか。
心理療法の知識だけではなく、「学校という組織の中で、心理職としてどう動くのか」が問われます。
臨床実践ラボは、特にスクールカウンセラーの方を念頭に置きながら、大学や大学院で多くの人が十分に学べなかったであろう、実際の学校現場で使える臨床的な発想、知識、介入方法を、可能な限り網羅していこうとしている講座です。
講座というより、ゼミでしょうか。いや、やはり「ラボ」と呼ぶのが近いのかもしれません。
「スクールカウンセリング研究所」から続いてきた思い
かけい臨床心理相談室のホームページの母体となった「スクールカウンセリング研究所」というブログも、学校での動き方をほとんど教えられないまま現場に出され、苦労しているスクールカウンセラーを何とかサポートできないか、という思いから始めたものでした。
その後に開催してきたウェビナーやスーパービジョンでも、かなり一貫して「実際の臨床現場で使えるもの」を大切にしてきました。
気がついてみると、無料で公開してきたものも含め、研修動画の分野は非常に広くなっていました。さらに、さまざまな領域で実力のある先生方にもご協力いただくことができました。
これらの知識や研修を、一人ひとりの実際のケースと結びつける場所として作ったのが、臨床実践ラボです。
臨床実践ラボが目指していること
目指しているのは、ここにある動画を一通り見て、事例検討に参加し、必要に応じてスーパービジョンを受けていれば、スクールカウンセラーとしての基本的な動き方を身につけられる場所です。
もちろん、研修動画を見ただけで、あらゆるケースに対応できるようになるわけではありません。臨床では、同じ不登校、同じ発達特性、同じ診断名であっても、本人の希望、家族との関係、学校の状況、それまでの経過によって必要な対応が変わります。
だからこそ、知識を覚えるだけではなく、その知識を使ってケースを見立て、現場で試し、その結果を振り返るところまでを一つの学びとして扱います。
臨床家としての基礎体力を育てる「臨床心理学超基礎講座」
「臨床心理学超基礎講座」は、心理療法の個別技法を覚える以前に、臨床家が人と会うときに何を見て、何を考え、どのように応答しているのかを扱う講座です。
第1回「傾聴からはじめよう」
傾聴は、大学院でも必ずと言ってよいほど学びます。しかし、「傾聴を知っている」ことと、「実際の面接で傾聴できる」ことの間には、かなり大きな距離があります。
単に相手の話を遮らずに聞くのではなく、何を聞き、どこに注目し、どのように応答すると臨床的な対話になっていくのか。その解像度を上げていきます。
この回では特に、「抽象度」という発想を軸に、僕なりに傾聴という営みを整理しました。
第2回「治療構造と転移」
時間、場所、料金、役割、連絡方法、関係性など、心理療法を成立させている「枠」をどのように考えるのかを扱います。
治療構造は、クライエントを一律に従わせるためのルールではありません。面接の安全性と継続性を支えると同時に、その枠の中で生じるクライエントの反応や、セラピストとの関係を理解するための手がかりにもなります。
第3回「見立て」
診断名を当てたり、問題の原因を一つに決めたりすることが、見立てではありません。
同じ事実から複数の仮説を持ち、クライエントとのやり取りの中で確かめ、合わなければ捨てて、また作り直していく。「そんな見立てもアリなの?」という柔軟な発想も含めて、臨床家がケースをどのように見ているのかを扱います。
第4回「共感」
共感という言葉は、心理職であれば誰でも知っています。しかし、実際に何をしているのかを考え始めると、非常に奥の深いテーマです。
相手と同じ気持ちになることと、相手の体験を理解しようとすることは、どのように違うのか。理解することと、理解したことを相手に伝えることはどう違うのか。臨床における共感を改めて考えます。
第5回「理解を伝える」
セラピストがどれほど正しく理解していたとしても、その伝え方によってクライエントの反応は大きく変わります。
助言や心理教育をどのように伝えるのか。こちらの理解を、相手が受け取りやすい形でどう返すのか。いわゆる「抵抗」が生じたとき、それをクライエント側の問題だけにせず、こちらの伝え方や関わり方をどのように調整するのか。臨床における抵抗処理についても扱います。
第6回「まとめと質疑応答」
傾聴、治療構造、見立て、共感、理解を伝えるという各回の内容を、一つの臨床実践としてつなぎ直します。
つまり、この講座で扱っているのは、「○○療法を学ぶ」よりもさらに手前にある、臨床家としてケースをどう見て、どう考え、どう応答するのかという基礎体力です。
介入につながる見方を学ぶ「解決志向・超基礎講座」
臨床家としての基礎から、もう少し介入の発想を具体化していくのが「解決志向・超基礎講座」です。
解決志向というと、ミラクル・クエスチョンやスケーリング・クエスチョンなどの質問技法が紹介されることが多くあります。しかし、この講座で扱いたいのは、その手前にある「どういうふうにケースを見ると、解決志向になるのか」という発想です。
問題や病理を詳しく調べることだけが、ケースを理解する方法ではありません。
クライエントは何を望んでいるのか。すでに何ができているのか。問題が少し軽かったときには、何が違っていたのか。本人がまだ気づいていない資源はどこにあるのか。周囲との関係の中で、すでに機能していることはないか。
そうした情報から、「次に試せる小さな一歩」を作っていきます。
「臨床心理学超基礎講座」「解決志向・超基礎講座」の詳細を見る
ケースを具体的な行動に変える「解決志向事例コンサルテーション」
解決志向の発想を実際のケースで練習するために、「解決志向事例コンサルテーション」も行っています。
ここでは実際のケースをもとに、「このあと、どう動くのか」を具体化します。
問題の原因を延々と掘り下げるだけではなく、すでに起きている変化や例外、クライエント自身が持っている資源、これまでのやり取りの中で機能していた関わりを探します。
そのうえで、「次回は何を聞くのか」「本人にどのような声をかけるのか」「学校の誰と協働するのか」「どの程度見守り、どの段階で働きかけるのか」という具体的な介入まで落とし込みます。
僕が事例検討で大切にしているのは、「なるほど、勉強になりました」で終わらせないことです。
少なくとも一つ、「明日、このケースでこれをやってみよう」を持って帰れる事例検討にしたいと思っています。
学校での動き方を学ぶ「スクールカウンセリング超基礎講座」
臨床実践ラボの中でも、スクールカウンセラーの実務にかなり特化して作っているのが「スクールカウンセリング超基礎講座」です。
全6回を通して、学校で実際に何を見て、誰と話し、どのように動くのかを扱います。
第1回「学校臨床の始め方」
スクールカウンセラーとしての立ち位置、学校という場の特徴、勤務を始めるときに押さえておきたいポイントを扱います。
学校は、相談室の中だけで支援が完結する場所ではありません。管理職、担任、養護教諭、特別支援教育コーディネーターなどと、どのように関係を作っていくかが、その後の支援を大きく左右します。
ダイジェスト版は以下からご覧いただけます。
第2回「不登校支援の基本」
不登校の初期対応で気をつけること、いつ動き、いつ待つのか、本人・家庭・学校のバランスをどのように考えるのかを扱います。
「登校させるか、見守るか」という二択ではなく、本人の状態や希望を確認しながら、関係を切らずに、次に可能な動きを考えていきます。
第3回「発達特性の理解と対応」
学校で見られる「困った行動」を、本人の特性だけに還元せず、「本人×課題×環境×時間×他者」の相互作用として見ていきます。
支援がなぜズレるのか。本人の努力だけに依存しない支援を、学校という制約のある環境の中でどう組み立てるのか。現実的に実行できる対応を考えます。
第4回「子ども面接と保護者面接」
子どもとの関係の作り方と、保護者面接で何を軸に話を聞くのかを扱います。
同じケースであっても、子ども本人と保護者では、置かれている立場も、必要としている関わりも異なります。本人と保護者の認識のズレがどこで生じているのかを整理し、それぞれに必要な支援を考えます。
第5回「コンサルテーション」
担任との関係づくり、助言の伝え方、どこまでスクールカウンセラーが動き、どこから学校に任せるのかを扱います。
学校臨床では、スクールカウンセラーが直接子どもを変えようとするよりも、先生や保護者へのコンサルテーションを通して、子どもを取り巻く環境を動かすことが多くあります。
正しい助言を一方的に伝えるのではなく、先生の困りごとや願いを理解し、実行可能な支援を一緒に作るための技術を考えます。
第6回「ケース会議とマネジメント」
ケース会議をどのように組み立て、情報をどう整理し、誰と何を共有するのかを扱います。
一人のスクールカウンセラーが優れた見立てを持っているだけでは、学校臨床は動きません。チームとしてケースを支えるための情報共有、役割分担、支援方針の調整までを、スクールカウンセラーの仕事として考えます。
各領域を深く学べるウェビナーアーカイブ
ここまでが、僕自身が担当している臨床実践ラボの「縦軸」です。
さらにラボには、それぞれの領域をより深く学ぶための、これまでのウェビナーのアーカイブがあります。
ブリーフセラピー・家族療法・システムズアプローチ
東豊先生による「ブリーフセラピー家族療法のおもしろさ」、田中究先生・東豊先生による「システムズアプローチの理論×実践」、東豊先生による構造派家族療法など、関連する講座だけでも約14時間あります。
さらに、福田凌先生が東先生のウェビナーを実際に見ながら、その臨床を約5時間かけて読み解いていく解説動画もあります。
技法の名称を覚えるだけでは分かりにくい、臨床家がどこを見て、どのような意図で言葉を選び、関係に介入しているのかを学べる内容です。
「ブリーフセラピー家族療法のおもしろさ」の冒頭30分動画です。
認知行動療法と不登校支援
神村栄一先生による 認知行動療法による不登校、学校不適応への関わり方があります。
合わせて約6時間あり、認知行動療法の考え方を、学校臨床や不登校支援にどのように落とし込むのかを学べます。
事前対談です。神村先生のお人柄と非常にマッチした行動療法による介入の視点を学んでいただけたらと思います。
関係に注目する家族療法
戸田さやか先生による「はじめての家族療法―関係に注目するセラピー―」では、個人の内側だけを見るのではなく、関係性の中で起きている現象をどのように捉えるのかという、家族療法・システム論の入口を学べます。
対人支援職に必要な精神医学
精神科医・佐藤克彦先生(現:上野広小路メンタルクリニック院長)による「対人支援職のための精神医学基礎講座」が約3時間あります。
学校では、心理的な問題だけでなく、精神医学的な評価や医療との連携が必要なケースにも出会います。心理職として何を見て、どのような状態で医療との連携を検討するのかを考えるうえでも重要な領域です。
佐藤克彦先生との臨床対談「人は教科書通りに生きて行けるのか?」もぜひご覧ください。
そして佐藤先生の魅力、臨床経験とプラグマティズムに基づいたユニークな視点を存分に感じていただけたらと思います。
スクールカウンセラーが知っておきたいトラウマケア
ボディコネクトセラピー開発者で、東京未来大学こども心理学部教授の藤本昌樹先生による「スクールカウンセラー、対人援助職に知っておいてほしいトラウマケアの基礎と理論」が約3時間あります。
トラウマ反応をどのように理解し、支援者としてどう関わるのかを基礎から学びます。
事前対談は以下よりご覧いただけます。
今日から始まるナラティヴ・セラピー
坂本真佐哉先生による「今日から始まるナラティヴ・セラピー―希望をひらく対人援助―」では、マイケル・ホワイトとデイビッド・エプストンによるナラティヴ・セラピーの考え方と、実際の会話の進め方を学びます。
ナラティヴ・セラピーでは、人そのものを問題とするのではなく、「問題」の方をその人から切り離して捉える「問題の外在化」という考え方を大切にします。たとえば、「この子は怠けている」「この人は依存的だ」と本人を問題として理解するのではなく、「不安が、この子の行動をどのように制限しているのか」「自信のなさが、この人の選択にどのような影響を与えているのか」と考えていきます。
こうした見方を持つことで、クライエントを評価したり、専門家の理解に当てはめたりするのではなく、クライエントと一緒に問題の働きを調べ、その人がすでに抵抗できている場面や、問題とは異なる生き方の可能性を探しやすくなります。
この講座で重要なのは、ナラティヴ・セラピーを単なる質問技法として学ぶのではなく、会話の形式そのものが、クライエントへの敬意と対等な関係につながっていくという点です。「クライエントとセラピストは対等である」と理念として語るだけではなく、セラピストがどのように尋ね、どのような言葉を選び、クライエントの語りをどう受け取るかによって、実際の対等性を作っていきます。
学校臨床においても、「不登校の子」「問題行動のある子」「支援に乗らない保護者」といった固定的な見方から少し離れ、その人が何を大切にしているのか、問題の影響を受けながらも何を守ろうとしているのかを考えるうえで、大きな助けになります。クライエントを問題によって説明し尽くさず、その人の中にある別の物語や希望をひらいていくための、具体的な会話実践を学べる講座です。
協働・願い・繋ぐ・紡ぐ―傷つきからの回復に必要なこと―
副島賢和先生による「協働・願い・繋ぐ・紡ぐ―傷つきからの回復に必要なこと―」では、傷つきやつらさを抱えた子どものそばに、支援者がどのように居るのかを考えます。
副島先生は、小学校の教師、院内学級の教師、クラウンとして、病気や困難を抱える多くの子どもたちと関わってこられました。子どもを急いで変えようとしたり、大人が考える望ましい方向へ導こうとしたりする前に、その子の傷つきや不安を受け止め、安心してそこに居られる関係を作ることを大切にされています。
外から見ると、支援者が「ただ、そばにいる」ように見えることがあります。しかし、その背景では、子どもの表情や言葉、身体の状態を丁寧に感じ取り、何を願っているのか、今はどの程度近づいてよいのか、どのタイミングで言葉をかけるのかといった、非常に繊細な判断が行われています。
子どもは、安全だと感じられる関係の中で、自分が本当はどうしたいのかを少しずつ考え、再び挑戦する力を取り戻していくことがあります。支援者が答えを与えるのではなく、子どもの願いを見つけ、その願いを周囲の人につなぎ、関係の中で支援を紡いでいく。この講座では、そのような「関わり方」と「居方」を、病弱教育や病気のある子どもの教育における実践から学びます。
学校では、子どもの変化を急ぐあまり、「いつから教室に戻すのか」「どうすれば行動が改善するのか」と、具体的な成果を早く求めてしまうことがあります。しかし、傷つきの大きい子どもに対しては、変化を促すことよりも先に、「この人となら一緒に考えられる」と感じられる関係が必要な場合があります。
スクールカウンセラーとして、いつ働きかけ、いつ見守るのか。子どもの願いをどのように受け取り、教師や保護者へどうつなぐのか。そして、支援者自身がどのような姿勢で子どものそばに居るのか。技法だけでは捉えきれない、対人援助の土台を改めて考えられる講座です。
また、曽根彰先生による「身体感覚のその先へ―身体感覚からコミュニケーションを考える―」、恒吉麻実子先生による「SUPER VISION―クライアントにより良いサービスを届けるためのスーパービジョンの方法やコツ―」なども収録されています。
新人スクールカウンセラーの具体的な動き
坂﨑崇正先生による「新人スクールカウンセラー―心得と具体的な動き―」では、新人SCが実際に学校へ入ったとき、何を見て、誰とつながり、どのように動けばよいのかという実践的な部分を扱っています。
臨床実践ラボで学べる領域
改めて並べてみると、臨床心理学の基礎、学校臨床、不登校、発達支援、解決志向、ブリーフセラピー、家族療法、システムズアプローチ、認知行動療法、ナラティヴ・セラピー、精神医学、トラウマケア、身体性、コンサルテーション、ケースマネジメント、スーパービジョンと、かなり広い領域になりました。
特定の学派だけを深く学ぶ場というよりも、一人のクライエントや一つのケースを、複数の角度から理解するための学びをそろえています。
動画を見るだけでは、臨床実践につながりにくい
ただ、僕が臨床実践ラボで一番やりたかったのは、「研修動画が何十時間も見放題」というサービスではありません。
これまで研修とスーパービジョンを続けてきて気づいたのですが、研修をたくさん受ける人と、スーパービジョンを受ける人は、意外と分かれます。
しかし、本来はこの二つがつながっていた方がよいと思います。
研修で新しい見方を知る。自分のケースで試してみる。うまくいかなかったところを事例検討やスーパービジョンに持ってくる。そこでケースをもう一度見直し、現場で再び試してみる。
「知識を得る → ケースを見る → やってみる → SV・事例検討で振り返る → 見立てを更新する → またやってみる」
この循環そのものが、臨床家のトレーニングなのだと思っています。
個別スーパービジョンの時間を最大限に生かす
僕の個別スーパービジョンは、現在50分10,000円です。
特にSC1年目の方にとって、10,000円は気軽に出せる金額ではないと思います。だからこそ、その50分の価値をできる限り大きくしたいと考えています。
それならば、SV以外の時間にも学べる環境そのものを作ってしまえばよいのではないかと考えました。
不登校で困ったら、神村先生の講義を見る。家族関係の見立てに迷ったら、東先生や戸田先生の講義を見る。トラウマが背景にありそうなら、藤本先生の講義を見る。精神医学的な判断に迷ったら、佐藤先生の講義を見る。そのうえで、自分のケースを持ってSVに来る。
傾聴や見立てそのものに迷ったら、「臨床心理学超基礎講座」に戻る。学校での動き方に迷ったら、「スクールカウンセリング超基礎講座」に戻る。次に何をすればよいのか分からなくなったら、解決志向や事例コンサルテーションに戻る。
必要なところを行ったり来たりしながら、自分のケースと結びつけて使ってもらえる場所にしたいと思っています。
臨床実践ラボが「もう一つの臨床実習室」でありたい理由
臨床実践ラボは、単なる動画配信サービスではありません。
「大学院を出た後の、もう一つの臨床実習室」
そのような場所を目指しています。
大学院を出てスクールカウンセラーになったものの、「明日から学校で何をすればいいのだろう」と戸惑っている方。
何年かSCをしてきたけれど、「自分のやり方は、これでよいのだろうか」と感じている方。
特定の理論や学派だけに依存せず、さまざまな角度からケースを見られるようになりたい方。
一人で正解を探し続けるのではなく、学び、事例について考え、スーパービジョンを受け、また現場に戻る。その繰り返しを支える場所です。
「ここで学び、ケースについて考え、SVを受けていたら、学校現場でだいたい何とか動ける」
そんな場所を、本気で作ってみようと思っています。
臨床実践ラボが合いそうな方のチェックリスト
- SCとして学校に入ったものの、具体的な動き方に迷っている
- 不登校、発達特性、トラウマなどのケースをどう見立てればよいか悩んでいる
- 子ども面接だけでなく、保護者面接や教員へのコンサルテーションも学びたい
- ケース会議や校内連携で、何を伝えればよいか分からないことがある
- 研修で得た知識を、自分のケースにどう使えばよいか分からない
- 特定の学派に限定せず、多角的にケースを考えられるようになりたい
- 事例検討から、翌日の支援に使える具体的な一歩を持ち帰りたい
- 自分の臨床を振り返りながら、継続的に学べる場がほしい
まとめ
スクールカウンセラーの仕事では、心理面接の技術だけでなく、学校という組織の理解、教職員との関係づくり、保護者面接、コンサルテーション、ケース会議、医療との連携など、幅広い力が求められます。
それらを、大学や大学院だけですべて身につけることは簡単ではありません。現場に出てから戸惑うことは、心理職としての能力が足りないからとは限りません。そもそも、十分に教えられる機会が少なかった領域があるのだと思います。
臨床実践ラボでは、基礎講座と多領域のウェビナー、事例検討、スーパービジョンをつなぎ、知識を実践に変えていきます。
一度学んで終わるのではなく、ケースに応じて必要な講義に戻り、現場で試し、その結果から見立てを更新する。クライエントや学校との関係を大切にしながら、見守るときと働きかけるときのバランスを考え続ける。
そのような臨床家の学びを、継続的に支える場所でありたいと思っています。
■ よくある質問(FAQ)
Q. スクールカウンセラー1年目ですが、参加しても大丈夫ですか?
A. はい。臨床実践ラボは、特に学校での動き方に戸惑いやすい新人SCの方を念頭に置いています。「学校で何をすればよいか分からない」という段階から、基礎講座、ウェビナー、事例検討を使って学べる構成を目指しています。
Q. 研修動画は、最初からすべて見るべきですか?
A. 必ずしも、すべてを順番に見る必要はありません。臨床の基礎から整理したい場合は「臨床心理学超基礎講座」、学校での動きを知りたい場合は「スクールカウンセリング超基礎講座」から始めるなど、現在の課題に合わせて選べます。実際のケースで困ったときに、必要な領域へ戻る使い方もできます。
Q. 特定の心理療法を学んでいなくても参加できますか?
A. 参加できます。臨床実践ラボでは、技法を覚える前提となる傾聴、見立て、共感、関係づくりから扱います。ブリーフセラピー、家族療法、認知行動療法などを横断して学ぶため、特定の学派について詳しいことは参加の条件ではありません。
Q. 動画を見るだけで、カウンセリングは上手くなりますか?
A. 動画によって新しい視点や知識を得ることはできますが、それだけで臨床実践が十分に変わるとは限りません。自分のケースで試し、事例検討やSVで振り返り、見立てや介入を修正していくことが重要です。臨床実践ラボでは、この循環を作ることを大切にしています。
Q. 自分のケースは、SVでどこまで話したらよいですか?
A. ケースのすべてを詳しく説明しようとしなくても大丈夫です。現在どこで困っているのか、何が起きているのか、すでに試したことは何かを整理していただくと、限られた時間を活用しやすくなります。個人情報の扱いには十分配慮し、ケースを特定できない形で取り上げます。
Q. 事例検討では、正しい対応を教えてもらえるのでしょうか?
A. 臨床には、どのケースにも当てはまる唯一の正解があるとは限りません。事例検討では、複数の仮説や選択肢を検討しながら、そのケースで現実的に試せる次の一歩を具体化します。「明日、このケースで何をするか」が見えるところまで一緒に考えることを重視しています。
Q. 不登校のケースでは、登校を促すべきですか。それとも見守った方がよいですか?
A. 学校の先生が難しいのはそこの見極めの部分ですし、逆にSCが求められるのはそのアセスメントを行う力です。一律にどちらかを選ぶのではなく、本人の状態、希望、家族との関係、学校とのつながり、それまでの経過を踏まえて考える必要があります。見守ることと何もしないことは同じではありません。関係を保ちながら、今できる働きかけや環境調整を検討していきます。ぜひ臨床ラボで見極めとコンサルテーションの力をつけていきましょう。
臨床実践ラボの詳細・お申し込み
臨床実践ラボの内容、参加方法、現在の募集状況については、以下のページをご確認ください。
体験オンラインスーパービジョンについて
臨床実践ラボに関心はあるものの、「自分のケースについて、実際にどのようなSVが行われるのか知りたい」「今抱えているケースを一度相談してみたい」という方に向けて、体験オンラインスーパービジョンをご案内しています。
SVでは、バイザーが一方的に正解を示すのではなく、現在起きていることを整理し、複数の見立てを検討しながら、現場で試せる具体的な一歩を一緒に考えます。
現在の実施方法や申し込みについては、臨床実践ラボの案内ページよりご確認ください。
オンラインスーパービジョン無料体験
カウンセリングが上手くなりたい!
ケースの見通しをちゃんと立てたい!
手詰まりを感じている!
まだまだ上達していきたいカウンセラーの皆さんに、オンラインスーパービジョン無料体験のお知らせです。
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