かけい臨床心理相談室

【考えていること】後知恵バイアスに気をつけろ!

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臨床心理士  カウンセラーっぽくないカウンセラーと言われることが多い チェブラーシカに似ていると言われることがある 似ていないと言われることもある 時間空間的なおっちょこちょいである
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後知恵バイアス

後輩からのケースについての相談を受けていて思うことですが、カウンセラーへのスーパービジョンであったり、保護者や教師への助言を行う際に、ついつい「あのとき本当はこうしていればよかった」的なことを言ってしまっていないでしょうか。

こういうのを後知恵バイアスと言います。

すでに起こってしまったことに対して、後から、まるで自分ならその事象が起こる前に予測して未然に防いだり、違う結果を導くことができたかのように、考えてしまう、人間ならよくある認知のエラーのことです。

プロセスと結果を聞いてから、そのプロセスで「こうしたら良かったじゃん!」とか思ってしまっても、上から相手の落ち度を責めるというのは、後知恵バイアスに振り回されていい気になってしまっているということです。

そうせざるを得なかったプロセスに注目する

難しいことかもしれませんが、誰かの相談を聞いてあれこれ言いたくなった時に「後知恵バイアスが働いているから上からあれこれ言いたくなってしまうんだ!」って自分で気づいて、「大変でしたね」とねぎらいつつ、そうせざるを得なかったプロセスについて細かく聞いていくことで、「こうこうこういう事象と事象が重なってしまったのだから、こうならざるを得ないな」と思えるところまで理解できなければ、実際には効果的な助言は難しいのではないかと思います。

子育てでも同じことが起こっているのではないでしょうか。

後知恵バイアス、気をつけねばなりません。

臨床家、とくにスーパーバイズやコンサルテーションをするのであれば、常に「いま後知恵バイアスで調子乗って喋っていい気になっちゃってないかな?」と自分自身を点検することも必要ではないかなと思います。

(自戒を込めて)

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