【公認心理師資格試験講座】連携・協働的コーディネートについて
リファーではない連携『協働的コーディネート』
公認心理師の特徴として「連携」がいろんなところで取り上げられていますね。
連携について、これまでは自分の所だけで対処できない場合に、違う専門性や職能を持った方にとにかく紹介(リファー)すればいい、と考えている人、昔はよくいましたし今も何気にけっこういますよね。
出来ないのに抱え込むよりは全然マシかもしれません。
でもそれ、丸投げって言いません?
公認心理師に期待されている連携は、まったく意味の違うものだと思うんです。
【公認心理師資格試験対策講座】②多職種連携及び地域連携「はじめに」 Ⅰー公認心理師の職責 「抱え込み禁止と丸投げ禁止、そういうのは連携ちゃうで〜」
生物心理社会モデルを貫く発達の過程
以下の図に示されるように、公認心理師には発達的視座に立った生物心理社会モデルを連携の基礎に持つことが求められています。
上記より
そういったことが前提にあった上での話なのですが、人の発達、成長や、傷ついた人が回復していく過程というのは、必ず(?)上記の図のような過程を通って行くのではないでしょうか?
そして更に言えば、人が社会的な行為や関わりをしている場面でも、常にそこには心理的な動きも、生物学的な動きも同時に存在しているということです。
つまり、生物心理社会に関わるそれぞれの多職種の役割や考え方、実働性を理解したうえで、協働(コラボレーション)を促進していく役割、を期待されているようにも感じます。
チームメンバーの顔触れによっては、ぜんぜん舵取っちゃってオーケー、むしろ積極的にコーディネートできるようにスキル磨いていきなよ、という声が聞こえてきそうな気がします。
分業的コーディネートから協働的コーディネートへ
そしてそのコーディネートは、情報集めをしつつケースを分析、目標設定と役割分担をしていくような『分業的コーディネート』ではなく。
もちろん管理的コーディネートでもなく。
ケースの心理的社会的リソースのみならず、支援者一人一人の専門的人格的なリソースを賦活しつつ、かつケースをめぐって互いが持っている問題を協力して乗り越えることで、ケース自身も支援者自身も成長し、自己理解を深め、より対処能力を高めていけるような、そんな『協働的コーディネート』ができる未来を想像してしまいます。
もちろんそのコーディネートの中で、自分自身が臨床心理士だったり精神保健福祉士だったり、要心理支援者に必要な技能を持っていた場合には「代打俺」でもいいわけで。
そういったただのリファーとは全く違った意味での連携の、土台として、共通理解としての公認心理師の資格があるんじゃないかと。
そんな風に考えています。
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